前回の記事では、加齢とともに感じる体の変化や特徴から「20代と40代、同じダイエットの仕方では通用しないこと」「筋力を高めるよう意識すること」をご紹介しました。
前回を基本編とすると、今回は、応用編。この記事では、体型別にどこを重点的にエクササイズするべきか?エステティシャンである私がご紹介します。
体型の特徴を知ろうから補うポイントを知ろう!
「余分な脂肪にさせない食事の見直し」
「ボディラインを引き締める運動の強化」
この2つは、どのような体型、体質の人にでも当てはまるダイエットの共通ポイント。体全体へのアプローチをかけることで、体にエンジンをかけるイメージです。
しかし、「脂肪のつきやすい場所」「脂肪量」「筋肉量」「骨格」は人によって違うため、体型や、ダイエットのアプローチも異なります。
今回は、ダイエットを加速させるために「体型別」に重点すべき場所+エクササイズ法をご紹介します。
上半身太りタイプとは
足は細めなのにお腹や背中など上半身に脂肪がつきやすい人の特徴は、骨盤の位置が比較的高めで幅が狭め。足がすらっと長く少しX脚傾向。そして姿勢が猫背になりやすく、腹筋や背筋をうまく使っていないことが多いです。
骨盤の位置とひざの位置に大きな開きがないため、脚が長く見えて、キュッと引き締まった印象に見えます。
しかし、肋骨の幅と骨盤の幅の差がなくなることからくびれができにくく、腹筋や背筋の低下とともにお腹や背中に脂肪がつきやすくなります。
上半身が太りやすい人におすすめのエクササイズ
1) 肩甲骨をほぐし、背筋を強化する
床に座り、腰を立てて背中をまっすぐ伸ばし、頭上で手を組み5秒伸ばします。
ひじを曲げて肩甲骨を内側に寄せるようなイメージで5秒キープを10セットおこないます。
2) 腹筋を強化する
壁に足をかけて、腹筋を引き締めながらゆっくり頭と肩を上げながら、腹筋がプルプルとするところで10秒キープを5セットおこないます。
下半身太りタイプとは
上半身は細めなのに、太ももやお尻に脂肪がつきやすい人の特徴は、骨盤の位置が比較的低めで幅が広がっていること。そのためO脚気味になりやすく、太ももやお尻の筋力が低下し、下半身に脂肪がつきやすいです。
肋骨の幅と骨盤の幅に差があるためウエストのくびれはできやすいものの、骨盤の位置関係や歩き方や姿勢を意識しないと、どんどん太ももの筋力が落ちやすくなります。
下半身が太りやすい人におすすめのエクササイズ
1) 太ももからヒップアップを強化する
肩ひざと両手を床につけ、片足をまっすぐ伸ばして持ち上げて10秒キープを5セットおこないます。逆側の足も同じように繰り返します。
2) 太ももの筋肉を引き締める
両足を肩幅に広げ、ゆっくりひざを曲げて、太ももの筋肉がプルプルするところで10秒キープを5セット繰り返します。
3) 上半身・下半身太りに効果的
ひざと両手を床につけ、片足をまっすぐ伸ばして持ち上げたあと腹筋を引き締めて、持ち上げた足側の手を上に伸ばし10秒キープを5セットおこないます。逆側も同じように繰り返します。
お腹、背中、肩周り、太もも、ヒップの全身の引き締めに効果的です。
***
以上、体型別の特徴+おすすめエクササイズをご紹介しました。
ダイエットとは、無理な食事制限やハードな運動を短期間で実行することが正解ではありません。
「不要な摂取カロリーを除く」
「全身運動を定期的に取り入れる」
そして
「体型から見える弱い部分を強化すること」
で基礎を作り、太りにくい自分、魅力的な体を目指してくださいね。
★20代と40代では方法が違う!「年齢別」痩せるダイエットの基本【前編】 >> https://asajikan.jp/article/212843
☆この連載は<木曜日>に更新します。次回もどうぞお楽しみに…!