今もっとも注目されている韓国ナンバーワン メイクアップ・アーティスト、ジョン・センムル氏の初翻訳本『私は今日も私を信じる』が発売されました。知っているだけで毎朝いちばん綺麗な私になれる、韓国美人のビューティーTIPSを全5回の連載でお届けしています。
メイクがうまくいくと、一日の気分がぐっと上がりますよね。今日は、プロのメイクTIPSの中から「肌の色」に関するヒントをお届けします。
肌の色がポイント!魅力が格段にアップする「透明メイク」の秘密
顔の肌色はパーツごとに違っている
映画『猟奇的な彼女』主演女優 チョン・ジヒョンのメイクを担当したとき、韓国で私のメイクが大きな話題となりました。
それが、「透明メイク」です。
「透明メイク」は、肌の透明感が命です。単にメイクを薄くするのではなく、本来の肌の色や質感を厚化粧で隠さないようにしながら、ベースメイクの量や色を部分的に調節するのがポイントです。
シミをカバーしようとしてベタっと全体に厚塗りになってしまうと、肌が重たく、ナチュラルな魅力が出ません。
では、薄付きでどのように肌を綺麗に見せるのか?そのポイントは、肌の色です。
実は、同じ人の顔の中でも、口のまわりや目の下は青っぽくなり、小鼻は赤みがかっています。
イエローベースやブルーベースのような分け方ではなく、一人の人の顔の中にそれらが混在しているのです。自分の顔のパーツをよく観察して、調整していくことが大切です。
「補色」で肌ムラが整う
色相環(しきそうかん)という、色の移り変わりを円にして表現したチャートを見たことはありますか?見たことのない人は、ぜひ検索してみてください。
このチャートで、向かい合う位置にある色を「補色」と呼びます。
補色の関係にある二つの色は、コントラストが強いため、それぞれウォームトーン(日本でいうイエローベース)とクールトーン(ブルーベース)を帯び、補色同士を混ぜ合わせると無彩色になります。
こうした色の特性をメイクに応用すると、美しく澄んだ肌が表現できるのです。
顔の肌は、部位によってトーンが少しずつ異なります。
額の部分は黄色。
目、耳、鼻は赤っぽくなります。
目の下、鼻の下、口のまわりは青みがかっています。
それぞれの肌のトーンを整えると、すっきりした印象になります。
澄んだ肌に仕上げるためには、それぞれのパーツに補色のコスメを塗るのがコツです。すなわち、目の下や鼻の下、口のまわりの青みがかったところには、ピンクっぽい下地やコントロールカラーを。
すると、若々しく澄んで、いきいきとした肌に見える効果があります。
頬や鼻の赤みが強い部分には、冷たさを感じるようなブルーベースの下地を塗ったり、黄みのあるファンデーションでカバーをして、ベージュやブラウンのチークで仕上げるときりっとした印象になります。
美しくなりたいなら、ネットより「鏡の中の自分」を見ること
多くの女性が、自分を否定することで美しくなろうとします。
世間の美の基準に合わない自分を捨てて、「別人になれば美しくなれる」と信じ込んでいるのです。だから、どんな小さなシミでも消そうとし、リップや眉の形を流行通りに描こうとするのでしょう。
でも、自分をきちんと見て、自分だけの魅力を見つければ、これまで気づかなかった「自分だけの美しさ」を発見することができます。
それこそが「透明メイク」です。
美しくなりたいなら、見るべきはネットではなく、鏡の中の自分なのです。
今朝はいつもより少しじっくり、鏡を見ながら、自分の肌と向き合ってみませんか?
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☆この連載は【毎週火曜日】に更新します。次回もどうぞお楽しみに!