毎週金曜日更新!通訳者・翻訳者をネットワークする「テンナイン・コミュニケーション」と「朝時間.jp」のコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」。今話題のニュースに関する英語表現、英語や海外に関するトピックをご紹介します♪
想像してみて!英語「Elephant in the room(象が部屋にいる)」の意味と使い方
“Elephant in the room” は直訳すると
Elephant in the room=象が部屋にいる ※直訳
という意味になりますが、実際は家の中に象がいるなんてことはないですよね!この比喩表現、実際はどういう意味で使われるか分かりますか?
実はこれ、ネイティブがよく使う表現なんです。正解は…
Elephant in the room=触れてはいけない話題
という意味になり、例えば以下のように使われます。
例)
A:Mrs. Yamada quit!?(=山田さんって会社辞めたの?)
B:Yes, but don’t bring it up. It’s the elephant in the room.(=そうなんだけど、それは触れてはいけない話題だよ)
部屋の中に大きな象がいると、明らかに誰の目にも入りますよね。ですが「その事をあえて話題にしない」「見て見ぬふりをする」…この比喩表現は、そんな状況を意味します。
つまり、象を大きな問題と見立てて、口に出しづらい状況を表しているのです。
部屋の中に象がいる状況を想像すると…たしかにかなり気まずく、口に出しづらい気がしませんか?理にかなっていますよね。
もし上の例文を日本語に訳すなら「空気を読んで」のように言い換えられるのではないでしょうか。
この表現で表される「触れてはいけないこと」は、かなり大きな問題をさしますので、この言葉を聞いたら注意が必要だということを覚えておいてくださいね!
(記事協力:テンナイン・コミュニケーション)