日本語ではあまり意識しない「複数形」や「ピリオド」などの記号…。英語には、単語や文法だけでなく、覚えておきたい細かいルールがあります。
例えば、複数形の「s」をつけるかつけないかというほんのわずかな差。「どっちでもよいんじゃ?」と思いがちですが、「s」があるかないかで意味が変わってしまうことがあるんですよ!
今日はテンナイン・コミュニケーションと朝時間.jpのコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」から、わずかな差に気をつけたい、間違えやすい英語表現をピックアップしてご紹介します。
気をつけたい複数形の「s」
「私は犬が好きです」
この簡単なひと言を英語で言うと
I like dogs.(=犬が好きです)
となります。もし複数形の “s” をつけずに “I like dog.” と言ってしまうと、次のようなとんでもない意味になるのだとか!
I like dog.(=犬の肉が好きです)
そう、“s” をつけず “dog” と言ってしまうと、動物の犬のことではなく食用の肉という意味になるそうです。
これは犬だけでなく “cat”(猫)や “bird”(鳥)など動物全般に言えること。動物が好きであることを伝えたい時は、複数形の “s” を忘れないようにしましょう♪
ピリオドorカンマでも意味が変わる!
英語で使われる記号、カンマ「,」とピリオド「.」。
この記号の違いによって、英文の意味が変わることもありますよ!
No, thank you.:いいえ、結構です
何かを勧められたとき、断る時に使うフレーズといえば “No, thank you.” ですよね。これは例えば下のように使われます。
例)
A: Would you like another cup of tea?(=お茶のおかわりはいかがですか?)
B: No, thank you.(=いいえ、結構です)
No. Thank you.:そんなことないです。 ありがとうございます
一方、“No” のあとをカンマではなくピリオドにすると、上記のように相手の言うことに対して「ありがとう」とお礼を伝える意味になりますよ。
例)
A: I’m so happy to have you in my project as well. I hope it won’t be too much of a burden for you.(=あなたに私のプロジェクトにも参加してくれてうれしいです。ご負担がかからなければいいのですが)
B: No. Thank you. I’m looking forward to working with you.(=そんなことないです。 ありがとうございます。一緒に働けることを楽しみにしています)
ピリオドとカンマの違いで、大きく意味もイントネーションも違ってきます。書籍や字幕などで英語を読む際はもちろん、会話する時もこの違いを意識しておきましょう。
間違えやすい!「不可算名詞」
英語の名詞で意識しておきたいのが、「本」「りんご」など数えられるもの(可算名詞)か、「コーヒー」「パン」など数えられないもの(不可算名詞)かの違い。
間違えやすい「不可算名詞」には次のようなものがありますよ。
equipment(準備、設備、機器)
その意味からして数えられそうではありますが、“s” のつかない不可算名詞です。
(例)All equipment was delivered to the Tokyo branch last week.(=全ての機器は先週東京支社に届けられました)
advice(助言、アドバイス)
日本語でもよく使う “advice” (=アドバイス)も不可算名詞です。“s” を使わず “some pieces of advice” と表現することで「いくつかのアドバイス」という意味になります。
(例)We received some pieces of advice from the business consultant.(=そのビジネスコンサルタントからいくつかの助言をもらった)
つまり、不可算名詞は液体や粉、お金などだけではありません!新しい名詞を覚える時は、その意味だけでなく、可算名詞か不可算名詞かということも意識して覚えましょう。
英語の勉強では、意味や文法だけでなく、名刺の種類や複数形の使い方なども意識的に覚えましょう!
(本記事は、テンナイン・コミュニケーションとのコラボ連載「通訳者さんに教わる♪朝のカンタン英語レッスン」のバックナンバーをピックアップしてご紹介しています)