今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『園芸家12カ月』。
チェコの作家カレル・チャペックの草花をめぐる名エッセイ。植物をこよなく愛するアマチュア園芸家たちの一年をユーモラスにつづります。
『園芸家12カ月』
著者:カレル チャペック/翻訳:小松太郎
出版社:中央公論社
1月から12月まで、アマチュア園芸家は大忙し。園芸にハマればハマるほど、やることは増える一方。植物の育ち具合に一喜一憂しながら水をやり、土を耕したり肥料をあげたり。雑草を抜いて植え替えをして。365日、自分の大切な草花のことを想って暮らしています。
真冬だって真夏だってやることがたくさん。1月は防寒対策をしつつ春の準備も着々と。8月は避暑地に出かけても、庭の植物が心配でたまらない。庭の見回りを頼んだ友人に、草花の世話の細かい指示を書いた手紙を毎日送ります。そんな愛すべき園芸家たちの姿をチャペックさんは温かく見つめています。
この本が書かれたのは1929年頃のこと。チェコの庭のお話ですが、読むたび植物を愛するよろこびに包まれます。どの月のページにも「そうそう!」とうなずくことがいっぱいなんです。花と緑の美しい季節にぴったりの本をぜひどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
*朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』連載一覧はこちらです。
https://asajikan.jp/topics/cafebonbon/
朝読書のすすめ『まっこリ~ナのCafe BonBon』はこちら>>