今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、宮部みゆきの『我らが隣人の犯罪』。
朝読書で謎解きを。隣の家や小学校などを舞台に描いた傑作5編です。軽やかな短編集は朝読書にぴったり。通勤や通学の読書にもオススメです。
『我らが隣人の犯罪』
著者:宮部みゆき
出版社:文藝春秋
変凡な日常は、じつはこんなにもスリルに満ちている。一編読むごとに、いつもの見慣れた風景が違って見える気がします。
「我らが隣人の犯罪」では、中学一年生の三田村誠と小学五年生の妹、彼らの叔父さんが大活躍。誠くん一家が暮らす東京郊外のタウンハウスがミステリーの舞台です。問題の発端は、隣の家の女性が飼っている犬をめぐるご近所トラブル。絶え間なくけたたましい犬の鳴き声を解決しようと、僕たちは奇策を練った末、ある行動に出るのですが……。
刑事や探偵が事件を捜査するのではないからこそ、よけいにスリル満点。「隣人の犯罪」と聞くだけでドキドキします。
心にぐっとくるのは「この子誰の子」。嵐の夜、ひとりで留守番をしている少年のもとに、赤ん坊を抱いた女性が訪ねてくる。この女性は誰なのか。赤ちゃんは少年とどんな関係にあるのか。謎の答えはせつなくてほろりとします。
珠玉のミステリーを5編。鮮やかな謎解きが待っています。
Love, まっこリ〜ナ
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