今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『ロードムービー』。
泣きたい気持ちの時、不安で眠れない夜は、明日の勇気をくれるこの本を。人気作家・辻村深月が学校をテーマに描く作品集です。
『ロードムービー』
著者：辻村深月
出版社：講談社
小学校で人気者のトシは、ある日気づいた。自分とワタルのふたりだけ、クラスでポツンと孤立していることに。仲間はずれにされ始めたのは、みんなが嫌っているワタルと仲良くなってから。四月を目の前にした春休み、ふたりは家出を決行する。一緒に行こうよ、できるだけ遠くまで————。
教室でクラスメイトといても、今にもくじけそう。身も心も傷ついてぼろぼろになっている。こんな状況で彼らはどう立ち向かうか。クラスメイトは、まわりの大人たちは。
塾を舞台にした作品「道の先」で、先生が悩みを抱えた少女に言う。「いつか絶対に平気になる。僕たちはどこにでも行けるし、変わっていく」と。そのうちちゃんとうまくいく。大丈夫。安心していいんだよ。痛みを一緒に受け止めたうえでの「大丈夫」は嘘じゃない。本当の気がする。
５つの作品を貫く「大丈夫」というメッセージが勇気をくれます。物語を読んだ後もずっと。
辻村深月さんの小説、こちらもぜひどうぞ。
＊『かがみの孤城』
Love, まっこリ〜ナ
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