今日のカフェボンボンは、『サティさんはかわりもの』。
フランスの作曲家エリック・サティの音楽と生涯を描いた絵本。
サティの音楽とともに楽しみたい一冊です。
『サティさんはかわりもの』
文:M.T.アンダーソン/絵:ペトラ・マザーズ/訳:今江祥智、遠藤育枝
出版社:BL出版
いまから100年以上も前のパリで、
サティの作り出す不思議な音色はどんなふうに聞こえていたのだろう。
初めて耳にする、いたく風変わりな音楽にみな驚いて、
音楽学校ではたいてい受け入れられなかった。
サティ自身もかなり変わった人だったらしい。
天才肌のサティの突拍子もない雰囲気がこの絵本によく出ています。
有名な「ジムノペディ」を初めて演奏したのは、
詩人や画家が集まるパリのカフェ「黒猫亭」でのこと。
サティの音楽を聴いたカフェのお客さんは、
「子どもの夢の世界からのことづてを聞いたかのような気がした」。
優しい調べがお客さんの心の琴線にふれたのでしょうね。
生涯を通じて貧しく変わり者だったけれど、
新しい音楽を生み出したいという情熱は変わらなかった。
そんなサティの生き方をこの美しい絵本で知ることができる。
ページのあちこちで、山高帽姿のサティが軽やかに踊っている。
Love, まっこリ〜ナ