今日のカフェボンボンは、『スノーグース』。
動物との絆をテーマにさまざまな愛を描く、
ポール・ギャリコの珠玉の名作集です。
イギリスの湿原地帯の燈台小屋に、
ひとりの孤独な男が住みついた。
野生の鳥たちと暮らす男のもとに、ある日、
傷ついた真っ白なグースを抱いた少女がやってくる。
すみれ色の目をした素朴な少女は、
男の内に秘められた美しい心を感じとる。
燈台小屋へ通う少女と迷子の渡り鳥が、
閉ざされていた男の心をやさしく溶かしてゆく。
ふたりの間に深く通い合う、言葉にならないもの。
大自然とグースだけが見守る密やかな愛に心を揺さぶられます。
『スノーグース』の「朝時間」は、暁の空に飛び立つ渡り鳥。
澄み切ったスノーグースの声が響き渡ります。
表題作のほか、ろばと少年の愛を描いた「小さな奇蹟」、
やせっぽちの牝牛の物語「ルドミーラ」の二篇を収録しています。
『スノーグース』
著者:ポール・ギャリコ/訳:矢川澄子
出版社:新潮社
こちらの作品もおすすめです!
*『ジェニィ』…ファンタジックな猫の物語。
*『トマシーナ』…傷ついた動物と人間の絆を描く物語。
*『雪のひとひら』…愛の本質を描いた珠玉の名作。
Love, まっこリ〜ナ