今日のカフェボンボンは、『ちいさな島』。
小さな島が育む命をダイナミックに描いた傑作絵本です。
『ちいさな島』
作:ゴールデン・マクドナルド/絵:レナード・ワイスガード/訳:谷川俊太郎
出版社:童話館出版
白い波の立つ大海原にぽつんと浮かぶ島の景色はとても荒々しい。孤島というだけでじゅうぶんに厳しい自然のまっただ中だ。もう少し近づいてみると、島は海からの霧に湿って穏やかな空気に包まれている。
梨の花の匂いに満ちた春、島では無数の生き物の命が育まれている。島のまわりを魚たちが泳ぎ、岩の上ではアザラシが子育てをする。鳥たちが南から渡ってきて巣作りをする。
生き物たちでにぎわう島に夏が巡ってきたとき、一匹の子猫がヨットに乗ってピクニックにやってきた。小さな島はまだ世界を知らない子猫に語りかける。島が世界とどんなふうにつながっているのかを……。
小さな島の「朝時間」は、クモの巣が風に揺れる静かな朝。
ゴールデン・マクドナルドは、アメリカの代表的な絵本作家マーガレット・ワイズ・ブラウンのペンネームのひとつ。素晴らしい訳は谷川俊太郎です。
楽しい日曜日を。
Love, まっこリ〜ナ