あなたの好きな相手は、どんな「におい」がしますか?日本人は世界的にみても体臭が薄い人種と言われていますが、体臭がまったくないという人はいません。
男性向けのデオドラント商品やヘアケア商品、コロンや香水など、いまや男性のにおいケアは常識となりつつありますよね。
においに敏感な日本人は、どんなにおいにもまず消臭が基本。気になる汗のにおいをケアしている男性は多いかもしれませんが、完璧な制汗や消臭は不可能ですよね。時に不快なそのにおいですが、実はそこには女性にとって遺伝子レベルで重要な情報が隠されているのです!
今回は、あなたにとって大切な相手を見極めるために重要な役割を果たす「嗅覚」とそのパワーを鈍らせないためのケア方法についてお伝えします♪
動物行動学でわかる、彼のにおいのヒミツ
嗅覚には個人差がありますが、一般的にヒトの鼻は約10,000種類のにおいを嗅ぎ分けることができるそうです。そして面白いことに、女性は自分の理想とする相手のにおいを本能的に察知する能力があるというのです。
動物行動学者の竹内久美子さんによると、女性は種の保存のために、より生命力の強い遺伝子を持った男性を見抜く能力が備わっているそうです。そこで活躍するのが嗅覚。私たちは自分の遺伝子にはない免疫の型を持った男性のにおい(汗のにおいなど、いわゆる体臭)をなぜか“いいにおい”と感じてしまうのです!
遺伝子が必要としていない型を持った男性の体臭は不快な“臭い”に感じる一方で、なぜか汗のにおいすら気にならず、むしろ“いいにおい”と感じてしまう相手がいたら、それはあなたにとって“理想的な遺伝子を持つ特別な相手=遺伝子レベルで惹かれあう運命の相手”なのです♪
においセンサー、嗅神経細胞の働き
生まれつき男性より女性の方が優れているといわれる「嗅覚」。本来ヒトに備わっている味覚センサーが約30種なのに比べ、においセンサーは約400種類とその数も圧倒的に多くなっています。
私たちの感じるにおいは脳に直結して記憶と深く結びついているため、認知症の予防にも嗅覚の機能低下を防ぐことは重要だそうです。料理を作るときや食事をするとき、味覚とにおいは脳でひとつになって“美味しい”と認識し、はじめてその風味を味わうことができます。食事を楽しむためには鼻と口、両方からの情報が必要になるのです。
喫煙や風邪、花粉症などの外的要因や強いストレスなどの心理的要因があると嗅覚の機能が低下してしまいます。体調の変化や加齢とともにその能力は低下するものの、嗅神経細胞は健康な状態なら2,3か月のペースで死ぬまで再生を繰り返す唯一の神経細胞。しっかりケアして、大切な相手を見逃さないようにいつでも働かせておきましょう!
亜鉛不足に注意!
細胞の新陳代謝に不可欠なミネラル「亜鉛」が嗅覚の低下にも効果を発揮してくれます。これまで欠乏することはあまりないとされていた「亜鉛」ですが、実は現代人には亜鉛不足が急増しているそう。
近年増加しているといわれる“味覚障害”も亜鉛不足によって起こる症状のひとつ。過剰なストレスやアンバランスな食生活、加工食品に含まれる食品添加物が亜鉛の吸収を阻害しているのが大きな要因といわれています。
皮膚のターンオーバーにも亜鉛は不可欠。お肌のためにもしっかり補っておくべきミネラルのひとつです!サプリメントで摂る場合には過剰摂取による急性中毒に注意が必要なため、やはり食べ物から摂るのがオススメです。
カキ・牛肉・レバー・うなぎ・大豆・玄米などに多く含まれているので、日頃から意識して摂るようにしてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?あなたの気になるあの人のにおいは“いいにおい”でしょうか?逆に、全くこれまでの自分の好みとは違うはずなのになぜか気になる相手がいたら、こっそりにおいを確かめてみてください!もしかすると、とってもいいにおいがするかもしれませんよ♪
花粉症シーズンは嗅覚が低下する時期でもあります。しっかり免疫力を高め、花粉症を予防して、においセンサーをフル稼働させてくださいね!