今日のカフェボンボンは、イギリスの絵本『おちゃのじかんにきたとら』。
温かい紅茶が恋しい季節にぴったりの絵本です。
『おちゃのじかんにきたとら』
作:ジュディス・カー/訳:晴海耕平
出版社:童話館出版
物語の始まりは、小さな女の子ソフィーとおかあさんのティータイム。テーブルにはケーキや色とりどりのチョコレート。青い模様のティーポットでおかあさんが紅茶を注いでいます。
玄関のベルが鳴り、ソフィーがドアを開けると、大きなトラが顔をのぞかせて、「おちゃのじかんに、ごいっしょさせていただけませんか?」と礼儀正しく言うんです。お母さんは「もちろんいいですよ」って。
そして、何事もなかったかのように優雅なお茶の時間が続けられます。ちゃんとティータイムの礼儀作法にのっとって。珍客の飛び入りにもビックリなんて顔ひとつしない。トラのふるまいもお客さまらしい。大きな背中をまっすぐ姿勢正しく腰かけてね。
ソフィーがトラの長いしっぽを首にスリスリしてるシーンがいいなあ。あったかいしっぽ!! トラさん、ずっといてくれるかしら……。ソフィーはたぶんそんなこと思ってたかもね。
本書がイギリスで出版されたのは、1968年のこと。ティータイムではなく「おちゃのじかん」という訳もいいですね。
楽しい日曜日を。
Love, まっこリ〜ナ