今日のカフェボンボンは、水のゆらめきが美しく、かぐわしい夏を感じる絵本。小さな女の子がカッパの国に遊びにいく物語です。
『おっきょちゃんとかっぱ』
文:長谷川摂子/絵:降矢奈々
出版社:福音館書店
家の裏の川でおっきょちゃんが遊んでいると、カッパの子のガータロが水から顔を出し、「おまえ、お祭りのお客さんになれや」と誘います。
おっきょちゃんはガータロに連れられ水の中へ。水草や海藻が揺れる水の底。深い緑や青い色から、水の流れや冷たさが伝わってきます。
この絵本のカッパは無邪気な顔だから、尻子玉を抜いたりなんてしなさそう。お祭りの屋台は水に揺らめいて妖しげですけどね!
おっきょちゃんの「朝時間」は、畑の青々としたきゅうり。カッパへのお土産です。
著者の降矢奈々さんが主催する「手から手へ」展が反響を呼んでいます。東日本大震災後を生きる子どもの未来をテーマに、世界各国の絵本作家の作品を展示中です。連動企画「降矢奈々絵本原画展」では、明日から『おっきょちゃんとかっぱ』の展示が始まります!
*手から手へ展 — 絵本作家から子どもたちへ 3.11後のメッセージ —
2013年5月22日(水)〜8月4日(日) ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)
*降矢奈々絵本原画展「おっきょちゃんとかっぱ」
2013年7月11日(木)〜7月23日(火) ギャラリービブリオ(東京都国立市)
Love, まっこリ〜ナ