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風鈴に魅せられて〜NHK美の壺〜

 

蒸し暑い日本の夏に涼を呼ぶ風鈴。

今日のカフェボンボンは、NHKで放送中の『美の壺』のアート観賞マニュアルより、風鈴の魅力を写真とともに紹介した一冊をご紹介します。

20130709

風鈴(NHK美の壺)
編集:NHK「美の壺」制作班
出版社:NHK出版

軒下につるした風鈴が、夏の熱い空気を揺らすように鳴る。その音の余韻は、楽器の音色にも似ています。

風鈴は周波数の異なるふたつの音を出していて、その重なり合った音の揺らぎが耳に心地よいのだそうです。

本書では、風鈴の歴史や音の秘密、風鈴が映画や本に登場するシーンなど、風鈴にまつわる興味深い話を紹介しています。

長い年月の間に、音色や形への工夫がなされ、現在の風鈴が生まれました。洗練された小さな形には、昔の人の知恵がつまっているんですね。

私も風鈴をいくつか出して、夏支度をしました。写真の風鈴は、沖縄本島の海のそばの陶器工房で買ったもの。工房の高い天井につるされ、強い海風に吹かれて盛んに鳴っていました。

沖縄からやってきた風鈴
沖縄からやってきた風鈴

風鈴のある情景が今年も各地で見られます。風鈴駅として親しまれている、JR東北本線の水沢駅。毎年、6月〜8月にかけて、駅のホームに1500個もの南部風鈴が飾られています。「日本の音風景100選」も選ばれたこの駅を訪れてみたくなりました。

そして、ちょうど今日から、江戸の夏の風物詩「ほおずき市」も始まります。ほおずきの鉢につるされた江戸風鈴も名物です。涼し気な音と下町情緒をお楽しみください!

四万六千日 ほおずき市
7月9日(火)、10日(水) 東京都台東区 浅草寺境内

Love, まっこリ〜ナ

 

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Written by

まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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