蒸し暑い日本の夏に涼を呼ぶ風鈴。
今日のカフェボンボンは、NHKで放送中の『美の壺』のアート観賞マニュアルより、風鈴の魅力を写真とともに紹介した一冊をご紹介します。
『風鈴(NHK美の壺)』
編集:NHK「美の壺」制作班
出版社:NHK出版
軒下につるした風鈴が、夏の熱い空気を揺らすように鳴る。その音の余韻は、楽器の音色にも似ています。
風鈴は周波数の異なるふたつの音を出していて、その重なり合った音の揺らぎが耳に心地よいのだそうです。
本書では、風鈴の歴史や音の秘密、風鈴が映画や本に登場するシーンなど、風鈴にまつわる興味深い話を紹介しています。
長い年月の間に、音色や形への工夫がなされ、現在の風鈴が生まれました。洗練された小さな形には、昔の人の知恵がつまっているんですね。
私も風鈴をいくつか出して、夏支度をしました。写真の風鈴は、沖縄本島の海のそばの陶器工房で買ったもの。工房の高い天井につるされ、強い海風に吹かれて盛んに鳴っていました。
風鈴のある情景が今年も各地で見られます。風鈴駅として親しまれている、JR東北本線の水沢駅。毎年、6月〜8月にかけて、駅のホームに1500個もの南部風鈴が飾られています。「日本の音風景100選」も選ばれたこの駅を訪れてみたくなりました。
そして、ちょうど今日から、江戸の夏の風物詩「ほおずき市」も始まります。ほおずきの鉢につるされた江戸風鈴も名物です。涼し気な音と下町情緒をお楽しみください!
四万六千日 ほおずき市
7月9日(火)、10日(水) 東京都台東区 浅草寺境内
Love, まっこリ〜ナ