モネ展へ行ってきました。
寒い日だったこともあり、スイスイと鑑賞できました。
モネは個人的にはあまり興味のない画家でした。
あまりにキレイで、肯定的過ぎる描き方が、魅了されるには物足りなかったからです。
しかし、本物を見ずして判断するのは、私の不服とするところ。足を運びました。
あ〜やっぱり来て良かったです。
私は大きな間違いを犯すところでした。
本物には、写真では分からない作品性があるんです。
それを捉えることができただけでも、大きな収穫です。
私は鑑賞は体験だと思っていますので、
モネを体験することはとても楽しいものでした。
モネは、ヨガで言えば、アンナマヤコーシャの次元の眼を持って世の中を観ていた気がします。
年を召すごとに感性は極まり、
晩年の絵、「ルーアン大聖堂」や「ウォータールー橋、ロンドン」あたりは、
現実か幻想か区別のつかないような、世界が眩しいほど輝いて見えて、
光の中にぼんやりと見える風景を映すのに必死という具合に伺えました。
それはまさに、サマディから戻ってこられなくなったラーマクリシュナのような、
現実と神の世界を行き来しているようなそんな様子です。
至福の中で世の中を観て、卓越したデッサン力と優しい眼差しを持って、
チャーミングな世界を描いていたのがモネだったのだと思います。
そして、そのバランス感覚は日本画にも似ていました。
そのはず、モネは日本画から大いに影響を受けた画家です。
他にもピカソやルノワール、ゴッホの絵などもありました。
ピカソの「海辺の母子像」はエッヂの利いたイカした絵でした。
私はやっぱりピカソが好きだなと改めて思いました。
ピカソを観るといつも、やってくれたな!とスカッとするのです。
ルノワールはどこを切っても西洋的です。
ゴッホは、“モネのように自由に描くことができたらいいのに” というような言葉とともに、
「ばら」を描いていますが、モネの自由さはデッサン力にあると思います。
エミール・ガレのガラス作品もいくつか並んでいて心が躍りました。
いつか絵画を買ってみたいというのが私の目標ですが、
生活を共にできる絵画を選ぶのはけっこう大変。
日本美術に人生を注いだ先輩方曰く、
買わなきゃ本当の良さが分からないとうのはごもっともですが、
飽きずに長いこと付き合っていられる作品には、
出会った時に、私にとって理解しがたい美がなくてはならないです。
理想はお見合い結婚みたいなもので、
結婚してから恋愛することが、絵画を買う時には必要な気がします。
モネの睡蓮のレプリカには全く魅力を感じませんでした。
買わずに、本物のを観に通う方を選びました。
とにかく、モネの絵と一緒に暮らしたら、ハッピーになること間違いなしです。
2/11(火・祝)「サンカルパ瞑想」
2/8、3/8(土)「ヨガとお蕎麦の会」山形
3/1、15、22、29「ヨガ基礎コース」