私は、初めて訪れるお店では、まっすぐ豆腐コーナーに向かいます。
豆腐が好きだから、どんな種類の豆腐が置いてあるかを見るという理由もありますが、
それだけではありません。
恐ろしいことに、この店が信頼できるか否かをチェックするのです。
今や、さまざまな豆腐が安く売ってありますが、偽物の豆腐が実に多いのです。
だから、大豆とにがりだけで作られた豆腐がどれくらい置いてあるのかを
見ると、食の安全に対する、お店の態度が分かるわけです。
中には、1つも本物の豆腐が置いていないところもあります。
「この肉は、どこから来たの?」と聞いても、「国産、日本」と答えたきり、
答えられない店員さんもいます。
自分たちが売っているものでさえ、流通まかせで、興味もなければ、調べもしないのです。
そんなお店には、私はたいへん面倒な客です。
先日、健康診断で、練馬高野台駅で降りまして、駅前のスーパーに入ってみました。
豆腐コーナーに置いてあったのは、初めて目にするパッケージの本物の豆腐でした。
こういう発見は嬉しい。
実際にとても美味しいものでした。
こうなると、また買いにいこうと思います。
そして、初めて他の食材にも安心感が芽生えます。
際どいことを書いてしまいました。
たぶん、車谷長吉さんの本をまるまる1冊読んでしまったからだと思います。