根津美術館に行ってきました。
室町時代の水墨画のコレクションを観てきました。
水墨画は、鎌倉時代より禅宗によって日本に伝えられ始められ、
室町時代に雪舟や芸阿弥によって全盛期を迎えましたので、
水墨画の集大成が並んだといってもいいのではないでしょうか。
いろいろと重要文化財等の作品はありましたが、
雪舟によって本格的に使われるようになった技法、溌墨(はつぼく)による、
拙宗等揚筆の「山水図」が良かったです。
「西行物語絵巻」もユニークでおもしろかったです。
根津美術館は、作品展数は決して多くありませんが、
興味深い企画展やより選った逸品を扱うことがあるので、目が離せません。
そして、隣接している贅沢な日本庭園も見物です。
広大な日本庭園の至る所に、美術品がどん!、どん!、どん!と置いてあって、
なかなか気分のいいお散歩ができるのです。
一樹庵の近くに、引き込まれるような灯籠がありました。
あまりに素晴らしかったので、写真は控えました。
都会の中心で、喧噪から離れられるとっておきの場所です。