今日のカフェボンボンは、よしもとばななの『High and dry(はつ恋)』。
年上の絵の先生に恋をする少女の可憐な物語です。初恋はただ一度きり、かけがえのない体験。生まれたての恋の幸福感に思い切り浸ってください!
『High and dry(はつ恋)』
著者:よしもとばなな
出版社:文藝春秋
主人公は14歳の夕子。彼女は20代後半の絵画教室の先生、キュウくんに初めて恋をするの。ある日、ふたりに美しく小さな奇跡が訪れて、それが恋のきっかけでした。
電話の電源を切らずに眠る夜。「人を好きになるとこんなにも、つらいけどいい涙が出るなんて知らなかった。」夕子のピュアな心が、せつない恋の色に染まっていきます。
年下の少女の想いに真摯に向き合うキュウくんも素敵。本当に自分の気持ちに正直な人だと思う。夕子の家族もキュウくんのお母さんも、ハートが温かくて、たくさんの愛にあふれてる。
夕子の「朝時間」は、キュウくんとのデートの日。
小さな喫茶店でおしゃべりしながら夕子が思うのは、あまりたくさん気持ちを言葉に移しかえてしゃべりたくないってこと。この冬はたった一回しかないから……。
本のお供には、物語のシーンにちなんで、苦くて濃いコーヒーにミルクを入れてどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ