「まだまだ泣き足りない」という言葉で始まるダイアリー。ミュージシャンのChara初のパーソナルブックは、ドキドキするほど私的な問いかけとささやきに満ちています。
「しっかりしなくちゃ ごめん 一番希望だった人を見失ってしまった こんな日にクリスマスツリーを片付けた」そんなひりひりするようなフレーズが続きます。
『breaking herats』
著者：Chara
出版社：祥伝社
大切な人をうしなって絶望から立ち上がろうとしても、心はまだ先に進めない。堂々巡りして最初に戻ってしまうのです。だからまだまだ泣き足りない……。
ダイアリーや詩につづられるのは、失恋したり、愛する人を見失いそうになったことがある人なら、誰でも知っている気持ち。
大切に思う気持ちが強ければ強いほど傷は深い。この痛みは癒せるはずもないけれど、いつも自分の支えであった音楽の力を信じて、Charaは前に進もうとしています。ぼんやりするライトが好き、町中のテンポの速いライトは苦手。そんなCharaに心が寄り添う。
ツアー中にChara自身が書きためたダイアリーや詩、100点以上の写真を収録しています。ステージの上のきらびやかさとは裏腹に、物思いにふける姿ははかなげな少女のようです。
本のお供には、カップケーキをいかがでしょう。色とりどりのデコレーションは、女の子の甘い夢を思わせます。
Love, まっこリ〜ナ
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