今週のカフェボンボンは、クリスマス特集の特別メニューです。
クリスマスにちなんだ本や贈り物にしたい本など、クリスマス気分を盛り上げる素敵な本をご紹介していきますので、みなさん、どうぞお楽しみに!!
『とびきりすてきなクリスマス』
作:リー・キングスマン/絵:バーバラ・クーニー/訳:山内玲子
出版社:岩波書店
アメリカの東海岸の小さな村にすむ、フィンランドからの移民家族のクリスマスを描いた物語。お父さんとお母さん、大勢の子どもたちが、裕福ではないけれど幸せにくらす家。クリスマスが待ち遠しい10歳の男の子エルッキは、家族の役に立ちたいと一生懸命です。
庭のリンゴの木、家族が集う台所、揺り椅子でミトンを編むお母さん。素朴て温かい家庭の雰囲気が伝わる情景ですが、とくに心に残るのは、火を灯したろうそくを窓辺に置いたり、サウナの蒸し風呂に入るなど北欧らしい習慣。アメリカに根を下ろして暮らしながらも、故郷の言葉や習慣を大切にしているようすがよくわかります。
この家族にとって、クリスマスは一年でいちばん大事な日。ツリーを飾り、コーヒー・パンやミンス・パイを焼き、心のこもったプレゼントを贈る。ツリーのてっぺんに飾る銀紙の星のように輝く、喜びにあふれたクリスマスです。
エルッキの「朝時間」は、森にモミの木を探しに出かける朝。
お父さんとお兄さんに遅れまいと必死で歩き続けるエルッキ。そんな健気な息子をお父さんはしっかりと抱きしめます。
バーバラ・クーニーの描く雪景色が素晴らしい。箱入りの赤い装丁も美しい本です。
本のお供には、ドライフルーツの入ったクリスマスの伝統菓子ミンス・パイをいかがですか。クリスマスからの12日間1つずつ食べると、新年に幸運が訪れるという言い伝えがあるそうです。
幸運を運ぶお菓子とともに、心温まる本をどうぞ。
Love, まっこリ〜ナ
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