今朝のカフェボンボンは、鈴木いづみの『いつだってティータイム』。
伝説の女優のエッセイ集。強烈なオーラと存在感にクラクラします。
『いつだってティータイム』
著者:鈴木いづみ
出版社:文遊社
華奢な体に大きな胸。すごく生々しい、一度見たら忘れられない人。
鈴木いづみは70年代のヴィーナスだった。モデルや女優、作家として活躍、混沌とした激しい時代を駆け抜けた。足の小指を包丁で切断し、週刊誌をにぎわしたこともあった。
1986年に36歳で自殺。
本書は『鈴木いづみコレクション』の中の第5巻。朝まで眠らない生活。当時の風俗と遊び。生死の境をさまよった出産の体験がつづられている。
“もはや28歳、すでにババァ”なんていう醒めた言葉の裏に、壊れやすい内面が見え隠れする。「他人がこわかった。世間がおそろしかった」という少女の心が。
当時、あらゆるメディアに登場した鈴木いづみ。どんなファッションで現れて、どんなことしゃべったんだろう? リアルタイムで知らないから、よけい謎めいて見える。こんな女の人がいたと知るだけでも刺激的。
鈴木いづみの「朝時間」は、早朝の公園でベンチに座って過ごす時。強がりのおしゃべりのような語り口に、彼女のひそやかな息遣いが聞こえてきます。
Love, まっこリ〜ナ
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