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伝説のサイケデリック・ヴィーナス 鈴木いづみエッセイ集『いつだってティータイム』

 

今朝のカフェボンボンは、鈴木いづみの『いつだってティータイム』

伝説の女優のエッセイ集。強烈なオーラと存在感にクラクラします。

20121016

いつだってティータイム
著者:鈴木いづみ
出版社:文遊社

華奢な体に大きな胸。すごく生々しい、一度見たら忘れられない人。

鈴木いづみは70年代のヴィーナスだった。モデルや女優、作家として活躍、混沌とした激しい時代を駆け抜けた。足の小指を包丁で切断し、週刊誌をにぎわしたこともあった。

1986年に36歳で自殺。

本書は『鈴木いづみコレクション』の中の第5巻。朝まで眠らない生活。当時の風俗と遊び。生死の境をさまよった出産の体験がつづられている。

“もはや28歳、すでにババァ”なんていう醒めた言葉の裏に、壊れやすい内面が見え隠れする。「他人がこわかった。世間がおそろしかった」という少女の心が。

当時、あらゆるメディアに登場した鈴木いづみ。どんなファッションで現れて、どんなことしゃべったんだろう? リアルタイムで知らないから、よけい謎めいて見える。こんな女の人がいたと知るだけでも刺激的。

鈴木いづみの「朝時間」は、早朝の公園でベンチに座って過ごす時。強がりのおしゃべりのような語り口に、彼女のひそやかな息遣いが聞こえてきます。

BONBON24
Love, まっこリ〜ナ

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小説から絵本まで、編集者が選ぶ”朝読書”におすすめの1冊
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まっこリ〜ナ

編集者・ライター

出版社勤務を経てフリーランスに。図鑑や写真集、子どもの本や雑誌などの編集に携わる。本がくれる愛のチカラを糧に生きる日々。いちばん好きな本の主人公は長くつ下のピッピ。
趣味は草花園芸、編み物、ランニング、スポーツ観戦。

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