今日のカフェボンボンのおすすめメニューは、町田康の『実録・外道の条件』。
マスコミ業界ならではの仰天トラブル小説集です。あきれた外道キャラが多数登場。乞うご期待!
『実録・外道の条件』
著者:町田康
出版社:角川書店
学校や職場に必ずいる困った人。それが原因でトラブルに巻き込まれたり、ストレスを感じている方も多いはず。非常識な人間、不届き者というのは割とそこらじゅうにいるのでしょうけど、作家、歌手、俳優と幅広く活躍する町田さん、その手の人との遭遇はさらに増えるに違いない。
そんな手に負えない人々を町田さんは「外道」と呼び、たったひとりで立ち上がる。本書に登場の外道のみなさんはけた外れで、忍耐強いマーチダ・コーさんでも受け入れるのは無理。姑息、身勝手、傲慢、自己弁護、奇怪な行動。もうガマンの限界!!
だけどマーチダさんは外道の本質を鋭く見抜き、トラブルの渦中にあっても根気よく、最後まで紳士的態度なのがえらいのです。頭をかきむしったり呆然としながらもね。
ふだん自分が「こんな理不尽な状況ってあり?」と思うモヤモヤが、うまく言葉になってかゆいところに手が届き、最後には笑ってしまう。町田節はクセになります。
マーチダさんの「朝時間」はいつも迫り来るトラブルの予感。修羅場街道まっしぐらです。本のお供には、自分を鼓舞する苦みの強いコーヒーをどうぞ。
追伸 本のカバーの町田さんにラブ、かっこいいです!
Love, まっこリ〜ナ