サントリー美術館で開催中の「谷文晁展」を観てきました。
谷文晁は、江戸後期の日本画家で、渡辺華山の師匠でもあります。
日本画、洋画ともに多流派の影響を受け、さまざまな様式の日本画を残しました。
絵師としての画業の功績は超一流、人脈の広さにおいても一目置かれている人物です。
まさしく素晴らしい絵の数々でした。
絵を愛する心、緻密なデッザン力、軽快な美的センスと言うことなしの大師匠でありました。
谷文晁についてwkiってみると、、、こんなエピソードが。
文晁は鷹揚な性格であり、弟子などに求められると自分の作品でなくとも落款を認めた。また画塾 写山楼では講義中、本物の文晁印を誰もが利用できる状況にあり、自作を文晁作品だと偽って売り、糊口をしのぐ弟子が相当数いた。購入した者から苦情を受けても「自分の落款があるのだから本物でしょう」と、意に介さなかったという。これらのことから当時から夥しい数の偽物が市中に出回っていたと推察できる。従って鑑定に当たっては落款・印章の真偽だけでは充分ではない。
私、こういう先生大好きです。
私もこんな人になりたいなぁ。