陶芸家 工藤和彦さんの話を聞きにいきました。
大学のときに陶芸をやったことがあって、もっとやりたかったのだが、
他の勉強もやりたいことがあって時間がなかった。私の悩みはいつも時間がないこと。
少しでもものづくりの世界から、かけ離れたくないので
作家さんとは出来るだけ接点を持ちたいと思う。
工藤和彦さんは、栗原はるみさんが選ぶうつわ展で大賞を受賞したことのある、
北海道在住の陶芸家さんです。
スライドを使って、‘北海道でモノを作るとは?’についてお話してくださいました。
大自然を受け入れながら生きることとは、ヨガでいうダルマ(宇宙の法則)を受け入れることに直結しているなーと思いました。
都会だと、ダルマというと特別な感覚がないと捉えにくいことと思いがちだ。
自然を感じにくい環境や生活があり、ついつい自然からかけ離れた選択をしてしまいやすい。
大自然のなかだと、自然を受け入れない生活はすなわち死を意味することになってしまう。
自然に沿って生きていると、当然、活きた知恵が生まれてくる。
この自然とともに生きることによって養われる感性って、ヨガの境地に近いなーと思うのである。
環境も、状況も、境遇も、すべて受け入れざるを得ない。
受け入れることを覚えると、もっと自分のいる場所を活かそうという心境に変わって、
ますます生きるのが楽しくなるのだろうなと思う。
都会だと、受け入れなくても何かで補填できたり、代替できたり、ごまかしたりして生きていけてしまうから、幸か不幸か、自然から足を踏み外すことも多いのかもしれない。
工藤さんは材料となる、粘土を北海道の知人の牧草地帯から、自ら掘って得るという。
陶芸家は一生分もの土を掘って、誇らしげになるらしいが、
工藤さんは必要な分だけ掘る。なくなったら、また必要な分だけ掘る。
自然に逆らわないやり方が、ヨガでいう、アヒムサに通じている。
自然のなかで暮らしている人は、当然の流れでヨガを手にしてしまうのかもしれない。
陶芸家のある視点としてもとってもためになるお話でした。