おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「頂戴します/お預かりいたします」の使い分けかた
お会計時の「一万円ちょうど頂戴します」「一万円お預かりいたします」、など、なにかを受け取るときに使う「頂戴します/お預かりいたします」。
似たような言葉ですが、その後そのものをどうするかで、使いかたが異なります。
今回は、理由を知って正しく使いたい「頂戴します/お預かりいたします」について一緒に確認しましょう。
頂戴します/いただきます
「頂戴」とは、「もらう」の謙譲語です。ですので、そのものを返す必要がない=いただく時に使います。
お預かりいたします/お預かりします
そのものをあとで返す場合に使います。
また、返す必要がなくても、自分がいただくのではなく、どなたかにお渡しする場合にも使います。
例文
- 一万円ちょうど頂戴します。
ちょうどの場合はお返しする必要がないため、「頂戴します」を使います。
- 一万円をお預かりいたします。
お釣りが発生して、お金を返す必要がある場合。
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- 番号札を頂戴します。
番号札や食券、カルテなど、回収する場合。
- 番号札をお預かりいたします。
確認して再度お渡しする場合。
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- 名刺を頂戴します。
名刺交換などで、自分自身がいただく場合。
- 名刺をお預かりいたします。
受付などで、(一旦自分がお預かりし)取り次ぐ場合や、名刺を確認後お返しする場合。
「頂戴いたします」は二重敬語
「頂戴」も「いたします」も謙譲語のため、「頂戴いたします」は二重敬語にあたります。
一方、「お預かりいたします」は、謙譲語の「お~いたす」+丁寧語の「ます」で、違う種類の敬語が重複しているため、二重敬語にはあたりません。
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そのものを返す必要があるのかどうか、また、自分にいただいているものかどうか、を考えて、正しく使い分けができるといいですね。
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!