知ってる?「頂戴します」と「お預かりします」の使い分けかた【マナー講座】

 

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:「頂戴します/お預かりいたします」の使い分けかた

お会計時の「一万円ちょうど頂戴します」「一万円お預かりいたします」、など、なにかを受け取るときに使う「頂戴します/お預かりいたします」

似たような言葉ですが、その後そのものをどうするかで、使いかたが異なります。

今回は、理由を知って正しく使いたい「頂戴します/お預かりいたします」について一緒に確認しましょう。

頂戴します/いただきます

「頂戴」とは、「もらう」の謙譲語です。ですので、そのものを返す必要がない=いただく時に使います。

お預かりいたします/お預かりします

そのものをあとで返す場合に使います。

また、返す必要がなくても、自分がいただくのではなく、どなたかにお渡しする場合にも使います。

例文

  • 一万円ちょうど頂戴します

ちょうどの場合はお返しする必要がないため、「頂戴します」を使います。

  • 一万円をお預かりいたします

お釣りが発生して、お金を返す必要がある場合。

お釣りをもらう女性

***

  • 番号札を頂戴します

番号札や食券、カルテなど、回収する場合。

  • 番号札をお預かりいたします

確認して再度お渡しする場合。

***

  • 名刺を頂戴します

名刺交換などで、自分自身がいただく場合。

  • 名刺をお預かりいたします。

受付などで、(一旦自分がお預かりし)取り次ぐ場合や、名刺を確認後お返しする場合。

「頂戴いたします」は二重敬語

「頂戴」も「いたします」も謙譲語のため、「頂戴いたします」は二重敬語にあたります。

一方、「お預かりいたします」は、謙譲語の「お~いたす」+丁寧語の「ます」で、違う種類の敬語が重複しているため、二重敬語にはあたりません。

*****

そのものを返す必要があるのかどうか、また、自分にいただいているものかどうか、を考えて、正しく使い分けができるといいですね。

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

 

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毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン

マナー講師 林慶子さんの「毎日ごきげん!心地よく暮らすためのマナーレッスン」
Written by

林 慶子(マナー講師)

(好印象マナー講師)

福岡県出身。イギリスの幼稚園や小学校で日本文化を教えるインターンシップに参加後、こども英会話スクールマネージャー、アウトソーシング会社で新卒採用業務などの経験を経て、ANA客室乗務員として約11年勤務。
国内・国際線チーフパーサーや、国際線ファーストクラスを担当。インストラクターとして各種訓練に従事。在職中に心理カウンセラーの資格を取得。
ANA退職後、今まで培った経験と心理カウンセラーの資格を活かし、『好印象マナー講師』として起業。
LIFE JEWELER=人生を輝かせる人 として、カタチだけではなく心遣いを伝えるためのマナー、周りの人だけではなく自分もHappyになるマナーをコンセプトに、研修・講座を開催している。
【HP】https://lifejeweler.net/
【Instagram】https://www.instagram.com/life.jeweler/

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