おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:「いち」か「ひと」…どっちが正しいの?「一段落」の読み方
ものごとが一区切りしたときに使う「一段落」という言葉。
さて、この言葉をどう読んでいますか?「やっと一段落したね」などという時に、「いちだんらく」と表現する人と「ひとだんらく」と表す人がいると思います。
この「一段落」の正しい読み方は、「ひとだんらく」ではなく「いちだんらく」です。
今回は「いちだんらく」と読む理由と、「ひとだんらく」と読まれることが多くなった理由について一緒に確認しましょう!
「いち」と読む理由
例外はあるものの、「一」には基本的に
- いち+漢語(音読み)【一大事・一直線 など】
- ひと+和語(訓読み)【ひと休み・ひと息 など】
というルールがあります。
なぜ「ひと」と読む人が増えたの?
- 同じような意味の「一区切り」を「ひとくぎり」と読む
- 続く語が漢語であっても、「一安心(ひとあんしん)」「一苦労(ひとくろう)」など、「ひと」と読む語がある
という理由で、「一段落」を「ひとだんらく」と読む人が増えたと考えられています。
このように「一段落」の正しい読みかたは「いちだんらく」ですが、「ひとだんらく」と読む人があまりにも多いため、現在は「ひとだんらく」でも問題はないとされています。
とは言っても、もともとは正しい読み方ではないため、違和感を持つ人がいるのは事実。
問題はないとされてはいますが、本来の正しい読みかた「いちだんらく」を使い、文章では、「一段落」と漢字で書いて、読みかたをお相手にゆだねるのもいいですね!
(参考:NHK放送文化研究所 「一段落」の読み方は。いちだんらく?ひとだんらく?)
間違えてない?「ご自愛ください」の正しい使い方
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!