朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『迷子手帳』。
人気歌人・穂村弘の最新エッセイ、新刊です。夏休みの読書にもオススメです。
『迷子手帳』
著者：穂村弘
出版社：講談社
たくさんおしゃべりするわけではないけれど一緒にいると心地いい。穂村弘の文章を読むことは、そんな友達と過ごす時間に似ている。そうそう、著者のこういうところが自分は好きだったんだなあとあらためて思うこともあれば、そんなこと考えてたの！？とびっくりさせられることもある。それがとても楽しい。
電車やバスの中で聞こえてきた見知らぬ人同士の会話にもやもやし「迷い猫探しています」の貼り紙に想いを馳せる。その先はとページをめくるといつだって思いもかけない場所へ連れて行ってくれるのです。
夜の散歩の途中、あるいは旅先の街で、さみしいものを見たくなるという。「人間の心の中には、明るさや楽しさや豊かさや優しさや温かさだけでは埋められない隙間みたいな領域があるんじゃないか。さみしさだけがそこを埋めるのだ」この言葉に共感しました。
タイトルの「迷子手帳」という言葉には「これ一冊あれば、貴方もきっと迷子になれる」という意味が込められているそうです。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ～ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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