vol.1-12 冷えを改善して、寒い夜もぐっすり眠ろう!

 

前回は冬の眠りについてお話しましたが、冬でもスッキリ目覚めるには、ぐっすり眠ることも大切。でも、冷たい布団に入った途端、ヒヤッとして目が覚めてしまったり、足が冷たくて寝つけないといった経験のある人も多いはず。そこで今回から2回に分けて、寒い冬を快適に眠る方法をご紹介。とくに、冷え症の人は必見です!

 ■寝る1時間前に入浴をして身体を温めましょう!

入浴は、体を温めて血行を促すため、身体に良いことはもちろん、気分をリラックスさせ、眠りやすい状態へと誘う特効薬ともいわれます。とくに、足が冷えて寝つけないという人にとってはとても効果的です。

 

でも、体温が下がったほうが眠りやすいと前回書いてあったから、お風呂で温まってしまったら、眠れなくなるのでは? と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

 

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その疑問にお答えすると、前回もご説明したように、睡眠のカギとなる体温とは、直腸で測る深部体温(体の中心の体温)のことで、手足などの末端の体温や表面の体温とは区別します。

 

入浴した直後は全身の体温は上がりますが、体温調節機能(恒常性)が備わっているため、上がりすぎた深部体温を下げようと働き始めます。そのため、下記のイラストのように入浴後は末端まで血液が巡り、深部体温は急速に下がっていき、結果的に眠りやすくなります。*入浴後は汗が引いたらすぐに温かい服装に。入浴でせっかく温まっても、湯冷めすると再び末端の血流が悪くなったり、深部体温が下がりすぎて風邪を引いてしまうことがあります。
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 ■冷え症の人は、末端の血流にご注意
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また雪山遭難の話になりますが、雪山に遭難すると指先が凍傷になり、壊死してしまうことがあります。これは、寒さによって末端の血管が収縮してしまうことが原因ですが、極限の寒さにさらされると、私たちの身体はまず末端の血流を遮断し、生命維持に大切な深部体温を守ろうと働くためともいわれます。極限の寒さでなくても、私たちの身体は寒さを感じると末端の血流が悪くなりやすいので、冷え症の人は注意が必要です。

 

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冷えと睡眠が関係あるなんて意外に思う方もいると思いますが、東洋医学でもいわれるように、冷えは万病の元であり、眠りの質も低下させます。冷えは女性に多く見られますが、その第一の理由は、男性より筋肉量が少ないこと(筋肉は身体の約6割の熱をつくり出します)。また、薄着、無理なダイエットなども原因として上げられます。女性の場合、下腹部には子宮や卵巣など、男性にはない臓器があり、構造も複雑。そのため、血流が滞りやすく、冷えを起こしやすいといわれているほか、ホルモンの影響で血流を司る自律神経に影響が及び、血流が悪くなることもあります。

冷え症を防ぐのはそう簡単なことではありませんが、下記のことを心がけると良いでしょう。
・ 適度な運動をして筋肉量をアップさせる。
・ 無理なダイエットはせず、バランスのとれた食事をする。
・ 体を温める食事をする。
・ 手足を冷やさないだけでなく、お腹まわりも冷やさない。ヘソ出し、素足は禁物!
・ マッサージで血流を促す。
・ 規則正しい生活を心がける。

参考文献/「きれい&元気になる 冷え症解消法」監修渡邊賀子(池田書店)

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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