休日前はつい夜更かしをしてしまうことって多いですよね。そのため、翌日はお昼まで寝てしまう…なんて方も少なくないのでは!? よい眠りを得るためのヒントは生活のリズムにあるようです。まずは小さなことから始めてみませんか?

 

1週間、規則正しい生活をしてみよう

あっという間に秋らしくなってきました。あの寝苦しさはどこへ…と懐かしく思ってしまうほどですが、この時季は行楽日和なだけでなく、実は睡眠日和な時でもあります。
冷暖房を使わず、寝具だけで快適に過ごせる今の季節は比較的眠りやすいので、普段、自分の眠りの状態がよくわかない、つい生活が不規則になりがちという人は、眠りを見直せるチャンスです。

方法は簡単。1週間だけでもいいので、いつもより意識して規則正しい生活を送ってみてください。7時間睡眠を基本に、起床就寝時間を一定にしてみましょう。生活が不規則だと、最適睡眠時間や睡眠状態はなかなか把握しづらいもの。眠りやすい今の季節に規則正しい生活をすれば比較的安定した眠りが得やすいため、リズムも整いやすく、自分の睡眠状態も見えやすくなってきます。

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もし、朝起きても疲れがとれていないようなら、睡眠がたりない、またはかなり精神的ストレスなどがたまっていることが考えられます(異常な疲労感は何か病気が隠されている可能性もあるので病院へ)。寝たりなさを感じたら、次の1週間は30分程度睡眠時間を長くしてみましょう(一気に長くするのは眠れなくなる原因になるのでNG)。それで快適になればそれがあなたの最適睡眠時間です。それでもダメなら同様に30分長くしてみて! ただ、中には逆に、睡眠時間が短縮する人もいるかもしれません。というのもリズムが整ってくれば、睡眠の質が高まり(睡眠が深くなり)やすくなるため、今までより短い睡眠時間で自然に目が覚めるという可能性があるからです。
ぜひ、本格的な冬がやってくる前に、試してみてください。今の時季は、眠りやすい一方、季節の変わり目で体調が崩れやすいので、体調を保つためにもぐっすり眠りましょう。

 

眠りを整えるには、食事時間も一定に!

さらに余裕のある人は、食事時間も一定にしてみて。消化器系にも体内時計が存在しているといわれているので、より眠りが整いやすくなります。また、起床時の睡眠感、朝の体温、便通の有無、食事内容、運動の有無、お肌の触り心地などをメモしておくと、どんな生活をしたときによく眠れて体調がいいかがわかり、健康や美容にも役立ちます。

規則正しい生活を送ることを意識し過ぎて、自分に無理をしてしまったら意味がありません。たとえばこんなことから始めてみてはいかがですか。

  • 朝起きたら太陽の光を十分に浴びる
  • 朝食を摂り、寝る直前の食事は避ける
  • 寝る前は明かりを暗めにして過ごす
  • 週末も朝寝坊をしすぎない
  • お酒の飲みすぎ、寝る直前の飲酒は避ける(夕食時に楽しく飲む程度に)

 

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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