vol.1-27 快適な目覚めのために、お部屋もボディも乾燥対策を!

 

朝目が覚めたとき、喉が張り付いてしまうほど乾燥が気になるこの季節。乾燥が進むと、お肌の小じわの原因になったり、風邪を引きやすくなったりとカラダにとってよくないことも…。毎日の生活に適度な潤いを取り入れて、冬を美しく健康に過ごしましょう!

 

冬になると風邪を引きやすい訳は…

今の季節、ひんやりカラカラ空気で鼻がムズムズしたり、喉がイガイガしたり、皮膚がかゆかったりしていませんか? 快適だと感じる湿度は50~60%ですが、冬は20%前後になります。そのため、ウイルスやホコリが空気中に浮遊しやすく、鼻や喉の粘膜も乾きやすいので、お肌もカサカサに。
こういった症状はすべて眠りの妨げになるだけでなく、お肌にもよくないので、しっかりと乾燥対策をしましょう。

空気が乾燥しても、鼻呼吸をしていれば、鼻がフィルターとなってウイルスなどをキャッチし、冷たい空気も鼻腔で温められて肺へと流れます。でも、口呼吸になってしまうと、喉の粘膜にウイルスなどが付着しやすく、冷たい空気がそのまま肺へと流れます。その結果、喉が痛くなったり、肺に負担がかかってしまったりすることがあります。

起きている間は鼻呼吸を意識することができますし、マスクなどで防ぐこともできますが、睡眠中は無意識の状態になるため、つい口呼吸になりがち。そのうえ、体温が低くなるため一時的に免疫力も低下します。そのため、朝になると喉が痛い…なんてことになりやすいのです。そうならないためにも、睡眠中もしっかり湿度調節することが必要です。

スッキリお目覚めワンポイントレッスン!ちょっとしたことを心掛けるだけでいつも元気に!

静脈やリンパの流れを滞らせないためには、次のようなことに気をつけて。
むくみについてより詳しく知りたい方は、11月16日主婦と生活社から発売された『40代からもっときれい』をご覧ください。
むくみのエキスパート廣田彰男先生のお話を記事にしています。

・しっかり眠る。疲れたときは少し足を高くして眠る。(Vo1.24参照)
・水は一気にたくさん飲まず、こまめに少量ずつ飲む。(動脈の血液量が一気に増え、静脈が回収できずにむくむ)
・塩分は控え、バランスのいい食事をする。
・同じ姿勢を長時間続けず、まめに体を動かす。
・夕方には運動をする。
・お風呂はぬるま湯でゆっくり温まったあと、足だけ冷水をかけて引きしめる。(温まりすぎても動脈からどんどん血液が流れてきてむくむので、適度に引きしめる。温冷を交互に数回繰り返すことで、自律神経が刺激され、収縮がうまくできるようになる)
・ストレスはためない。(血管が収縮しやすくなる)
・体を冷やさない。
・マッサージをする。
・深呼吸をする。
・お酒を飲みすぎない。

10の乾燥対策で冬を快適に!

1.部屋を加湿する

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加湿機を使ってお部屋の湿度を上げましょう。
ただ、1日中使っていると湿度が高くなりすぎて結露の原因になるので、湿度を確認しながら使いましょう。
最近ではアロマオイルを加えられるものもあるので、気分をリラックスさせたい人におすすめ。
また、精製水に好きなアロマオイルを数的加え、お部屋にスプレーするのもよいでしょう。

2.観葉植物を置く

観葉植物も湿度を上げるのに効果的。グリーンは気分を落ち着かせるのにも役立ち、陽の入る窓際におけば空気の浄化や冷気の侵入を防ぐことにも期待できます。

3.暖房器具にも気をつける

エアコンなどを使いすぎるとますます乾燥してしまうので、オイルヒーターや湯たんぽなどと併用して防寒をしましょう。

4.洗濯物を部屋に干す

洗濯物を室内に干すのも湿度アップに役立ちます。

5.お風呂の温度はややぬるめに

高温のお風呂は心臓に負担になるだけでなく、皮脂が溶けやすくなるため、肌が乾燥しやすくなります。また、お風呂につかる時間が長いほど皮脂がたくさん溶け出してしまうので、長風呂は避けて。温度はぬるめにして、保湿効果のある入浴剤でお湯を柔らかくしてから入るとよいでしょう。

6.体はゴシゴシ洗わない

日本人はキレイ好きの人が多いので、毎日ボディソープやボディタオルで体を洗っている人も多いと思いますが、皮脂は顔や頭には多いものの、体や脚には少ないため、洗いすぎると乾燥の原因に。ゴシゴシ洗うと角質層が傷ついて一層、乾燥が進む(水分蒸発を防ぐバリア機能が低下するため)だけでなく、かゆみに敏感になってますますかゆくなってしまいます。湯船につかるだけで汚れはほぼ取れてしまうといわれているので、ソープやタオルの使いすぎには要注意。

7.お風呂の湯気を利用する

入浴後のお湯はすぐに捨ててしまわず、浴室のドアを開け、その湯気を部屋に移動させましょう。

8.入浴後、洗顔後はすぐに保湿

入浴直後は水気が残っているせいで肌が潤っていると思いがちですが、実は気化熱が発生しやすいため、時間が経つごとに水分はどんどん蒸発してしまいます。入浴・洗顔後はなるべく早いうちに保湿ケアをすることをオススメします。化粧水だけでなく、その潤いを逃がさないように乳液やクリーム、オイル(皮脂の成分に近いといわれているホホバオイルまたはスクワランなどがオススメ!)などをプラスして万全に。もちろん、顔だけでなく体もしっかり保湿しましょう!

9.静電気の起きにくい寝具を使う

静電気もかゆみを引き起こす大きな原因になるので、寝具やパジャマは静電気の起きにくい素材(綿を基本に)のものを利用しましょう。

10.かゆくてもかかない

ゴシゴシ洗いが乾燥を進めてしまうように、かゆいからといってかいてしまうと皮膚が敏感になり、よりかゆさを感じやすくなってしまいます。かゆみを感じてもかくのは我慢して、濡れタオルなどで少し患部を冷やし、その後保湿を。ひどい人は皮膚科に相談することをおすすめします。

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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