朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『オールドレンズの神のもとで』。
作家の堀江敏幸の味わい深い作品集が文庫化されました。表題作をはじめ「窓」「樫の木の向こう側」「果樹園」「リカーショップの夢」など十八篇を収録しています。旅先に持って行くのにもぴったりの本。ゴールデンウイークの旅のときなどにもオススメです。
『オールドレンズの神のもとで』
著者:堀江敏幸
出版社:文藝春秋
堀江敏幸の小説やエッセイを読んでいると、旅へ出たくなる。窓の向こうの木々の緑にも、駅のホームから見上げる空にも、犬の散歩道の先にも知らない町の風景が広がっていて、ここではないどこかへ行きたいという気持ちがわきあがってきます。
本書は、依頼に応じて書いた作品ばかりを集めた一冊となっています。表題作の「オールドレンズの神のもとで」は、フランスで刊行された写真集のために書かれたもの。携帯電話を小道具にした小説、家や食をモチーフにした小説など、多彩なテーマで紡がれた物語が楽しめます。
さまざまな風景が散りばめられたショートストーリーは、旅やお出かけのお供にもぴったりです。十八の物語を読んでいるあいだずっと、光や風、揺れる木々の気配を感じていました。五感が研ぎ澄まされるような一冊をぜひ。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
「まっこリ~ナのカフェボンボン」を読んでくださってありがとうございます。「カフェボンボン」が心ときめく本との出会いの場となりますように。
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