朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ～ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ～ナのカフェボンボン」の本棚は、『女ともだち』。
村山由佳、千早茜、森絵都ら人気女性作家が「女ともだち」をテーマに描く短篇集。女性同士の複雑な心理を鮮やかに描き出します。
『女ともだち』
著者：村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都
出版社：文藝春秋
阿川佐和子は「ブータンの歌」なかで、女ともだちは「刻々と移ろっていくものなのだ」と書く。女にとってともだちになる大切なポイントは、そのとき自分が置かれている境遇が似ていること、現在の悩みを共有できることだから——。
確かにそうかもしれません。そんな女同士の関係はとても複雑でデリケート。だから、気楽におしゃべりをしているときでさえ、心のどこかはいつもピンと張り詰めているのかも。ほんのささいなことがきっかけで、「女ともだち」という心地よい関係が壊れてしまわないように……。
仕事先で知り合った女性と本当のともだちになることの難しさを描く、額賀澪の「こっちを向いて。」も印象的。女ともだちのかたちも色も味わいもさまざまな８つのストーリー。嫉妬心や独占欲、憧れや恋心を持て余す女性たちの揺れる心が丹念に描かれています。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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