自分らしく心地よく朝時間を楽しんでいる方にお話をきく朝美人インタビュー。
今回はパンのレシピ本を何冊も出されている幸栄(ゆきえ)さんに、朝の過ごし方についてお聞きしました。冷えが気になってきた最近はあるものを毎朝飲むようにしているそうですよ。
File145 幸栄さん (ブーランジエール)
高校卒業後、モデルとして広告等で活躍。長女を出産後、パン屋にて技術を学び、2010年より自宅でパン教室「toiro」を主宰。卵とバターを使わず、少ないイーストでじっくりと発酵させながら、最小限の道具でおいしく楽しく焼けるパン作りを大切にしている。パウンド型で焼けるおいしい食パン(家の光協会)、「ちょっとのイースト」で作るベーグルとピザの本(主婦と生活社)、最新刊「日々たんたんとパン」(光文社)など著書多数。二人の娘を持つ母でもある。
・パン教室toiro HP:http://toiroyukie.com/
・Instagram:@toiroyukie
まずは、幸栄さんの普段の朝の過ごし方について教えてください。
平日の朝は、恐ろしいほどにばたばたと過ぎてゆきます。
パン教室のある日は、早朝、生徒さんたちが焼いて食べるパン生地を人数分捏ねることから始まります。
それが落ち着いてきたころに「おなかすいたー」と姉妹が起きてきてくるので、その時にはあたたかいパンと飲みもの、果物が並んでいるように、パンを仕込みながら朝ごはんの準備も並行しておこないます。
ですので、平日の朝は座ってゆっくり過ごすという時間はあまりありません。そのかわり日曜日などはたっぷり眠り、気持ちよく起きて過ごします。座って朝ごはんを食べられるのは日曜日くらいですね。
自分らしく心地よく過ごすために工夫されていることを教えてください。
子供たちが起きる前が、私の貴重な時間。その時に白湯+漢方のシロップをいただきながら、今日をどう過ごすかスケジュールを脳内でおさらいします。ほんの数分ですが、気持ちがきちんと整いその後の流れがスムーズにいくように思えます。
そしてお花が視界に入ってくることも欠かせないことのひとつ。
今までは少々の無茶をしても大丈夫だったのですが、年齢と共にそうもいかなくなってきて。子供たちもそれなりに育ってきたので、今は自分のからだの声をよく聞くように朝の時間を過ごしています。
新刊『日々たんたんとパン』では、パンのおいしい食べ方アレンジも紹介されていますよね。朝食におすすめの食べ方をひとつ教えてください。
おすすめの食べ方というほどではなくて、ちょっと質問から話はそれてしまうかもしれませんが…大人もそうだと思うのですが、特に子供は起きたときに最初に口にする朝ごはんは、食べやすい状態のほうが、きっとうれしいと思うんですよね。
ですので、食べづらそうなものは食べやすい大きさに切り、子供の口にもぱくっとほおばりやすいように工夫をしています。ちょっと甘やかしているように感じるかもしれませんが、これくらいはいいですよね。
朝使うもので、お気に入りのアイテムをひとつ教えてください。
先ほどお答えした漢方のシロップ「婦宝当帰膠」です。以前からとてもいいと話を聞いていたのですが、年々末端の冷えが気になってきたので最近飲み始めてみました。
朝起きたらまずこれをお湯に溶かしてゆっくりといただき、ちょっとコップの底にシロップが残ったら多めのお湯を足して、朝からたっぷりあたたかいお湯を飲むようにしています。
朝の健康法、美容法を教えてください。
朝起きたらまずはしっかりと“伸び”をします。時間があれば朝のうちにスクワットや腕立て伏せも。時間がない時は、お昼ご飯の前や夕飯の支度の前などの合間にちょっとずつ取り入れています。
そして、靴下をはく前に足の指をぐるぐる回します。ヨガの先生に教わったのですが、血行がよくなり足がぽかぽかとあたたかくなり肌の色も変わります。
時間がある時は、化粧水などをたっぷりと肌に入れ、家で籠って仕事をする日は日焼け止めだけに留めて、肌をゆっくりおやすみさせています。
毎日ごはんを炊くように、気軽にパンを焼く生活はいかがでしょう?
最新刊『日々たんたんとパン』は、忙しいからパン作りは無理!難しそう…!なんて思っている方も「これなら作れるかも?」と、パン作りのある暮らしへの一歩を踏み出すキッカケになるような一冊。
紹介されているのは基本のパン5種類。まるパン、平たいパン、大きいパン、食パンに、コッペパンのレシピと、食べるときのアレンジ、パン作りのヒント集のコラム。
パンは、余分な工程をできるだけ減らしたシンプルな作り方だから、手を動かす時間は30分。少なめのイーストでゆっくり発酵させるから、時間が経ってもおいしく、たくさん焼いて作り置きするのにもぴったりです。
作り方は工程ごとに写真が入っているので、初めて作る方でも安心。それぞれのパンをどんなジャムや具材と一緒に食べるのがおすすめかも、幸栄さんのご自宅のテーブルの様子とともに紹介されています。
食卓のスタイリングもシンプルで、気負わずに再現できそう。実用書でありながら、写真がたくさん掲載されていてパラパラとめくって眺めているのも楽しい本です。
朝美人のある一日の過ごし方