今日のカフェボンボンは、新刊文庫『悪意の波紋』。
日本初紹介となる推理作家の話題作。超ユニークでオフビートな味わいのフレンチ・ミステリです。
『悪意の波紋』
著者:エルヴェ・コメール/訳:山内羊子
出版社:集英社
事件の発端は、1971年に起きた100万ドル強奪事件。アメリカ人富豪の大邸宅に5人組が押し入った。39年後、賊の1人だった老人ジャックの元に、1枚の古い写真が郵送されてくる。
“過去が俺の喉に飛びかかる。一巻の終わりか?”
強奪事件の犯行グループ、マイアミの大富豪、事件を追う女性記者、レストランのウエイター。登場人物たちの運命をつなぐ見えない糸。その糸を操る者がいるのかいないのか。
ある出来事が誰かの人生に影響を与え、思いもかけない巡り合わせを引き起こす。それはまさに水面に広がる波模様。人生を狂わす連鎖、悪意の波紋が幾重にも輪を重ねてゆく。
予想を次々と裏切る展開がたまらなく刺激的です。今年の面白ミステリトップ3に決めちゃいたいくらい。ちょっと気が早いけど!
Love, まっこリ〜ナ