生理の1週間ほど前から、なんとなくイライラしたり、眠気や頭痛に悩んだり、過食が止まらないという方いらっしゃいますよね。でも、薬を飲んで我慢したり、仕方ないとあきらめていませんか?
もしかしたらそれ、「月経前症候群(PMS)」かもしれません。今回は、このPMSについて、原因と、セルフケアについて紹介します。
月経前症候群(PMS)ってなに?
PMSの主な症状は、イライラや情緒不安定、眠気、過食、頭痛、むくみ、乳房の張り、便秘などがあります。これは月経が始まる約1週間前に出現し、いざ月経がはじまると急に症状がなくなるんです。
この不調がPMSであることに気付いている人は、実はまだ女性の約6割程度。かなり重い症状でも病院に行っていない人が約180万人いるという調査結果も出ています。
PMSはなぜ起きるの?
その原因は、ずばり「女性ホルモン」です。しかし、女性ホルモンが乱れているからではなく、正常に活動しているからなんです。
女性ホルモンは、プロゲステロンとエストロゲンの2種類に分類されます。
まず、プロゲステロンとは、本来母親になるためのホルモンで、水分をためこむ特徴があります。これが月経前に多く分泌されるため、むくみや乳房の張り、便秘が起こります。
そして、エストロゲンとは肌や髪をきれいにするなど女性らしさを作るホルモン。これが排卵後は分泌量が減るため、その影響で脳内で働く神経伝達物質の働きが低下し、精神的に不安定になりやすいと言われています。
3つのセルフケアで緩和しよう!
【1】症状日記
まず始めてみてほしいのが「症状日記」。自分の症状の内容や期間、辛さなどを約2か月間ノートやスマフォのメモなどに残してみてください。すると自分のPMSのパターンが分かり、大体いつごろから出現するか、重要な予定を入れないほうが良い時期などを把握でき、対処がしやすくなります。
【2】間食は控える
PMSが出現すると「甘い物が食べたい!」という衝動にかられるかもしれません。でもここでグッと我慢をして、間食を控えてみてください。なぜならば、甘い物で急に血糖値が上がりまた急降下することで、精神的な不安定さを加速させてしまうのです。
【3】大豆製品を摂る
甘い物の代わりに、積極的に大豆製品を摂取してみてください。大豆イソフラボンが頭痛や乳房の張りに効果的なんだとか。豆乳や豆腐など気軽なもので大丈夫ですよ。
人には聞けないこともこの教科書があれば大丈夫!
PMSだけでなく、女性として生活する中で不安になるこは、たくさんありますよね。でもなかなか周りに相談しにくいことも多いはず。そこで一役かうのが、この「女性ホルモンの教科書」。
生理、妊娠、出産、閉経、など長い人生においての体の変化や起こりうる病気、アドバイスなどが分かりやすくコンパクトに詰まっていて、付録には基礎体温シートやPMSのチェックシートもついています。
自分のためだけでなく、体のことを大切にしてほしい、家族やご友人への贈り物としてもぴったりな1冊です。