背中のケアで全身のダイエットができる?
背中はなかなか一人で見ることのできない箇所です。毎日きちんと気をつけているつもりでも、おなかの肉などと違い、ジワリジワリと増えてくるため、気づいたら背中に大きくつまめるほどの「悪魔の羽」が生えていることも…。
そんな背中をケアすることで見た目も細くなり、ひいては全身のダイエットにつながります。おなかや太ももなど、目に見えるところについつい意識が行きがちですが、背中のケアに注目した方がよい理由について考えてみましょう。
大きな筋肉を鍛えることで、全体の代謝をあげる
お腹と背中を見比べると、「背中」といわれる部分は明らかにお腹より大きいのは一目瞭然ですよね。生きるのに必要な呼吸や心臓の拍動、体温調整などにカロリーを消費する「基礎代謝」は筋肉を鍛え、脂肪を減らすことで大きく上昇させることができます。
筋肉を鍛える、と言われると腕立て伏せや腹筋など、体をしっかり動かすことを想定しなんだか大変、というイメージを持ちがちですが、小さな部位を鍛えても、様々な部位を鍛える必要が出てくるので非効率といえます。
それよりも大きな筋肉をしなやかに保つことで代謝をあげることが近道です。
そもそも背中だけを動かす、というのはなかなかできないもの。
ということは背中を鍛えようとすると、背面の筋肉はもとより、前面の筋肉や腕、足なども効果的に鍛えることができるという利点もあります。
まずは背中のような大きな筋肉を鍛え、代謝をあげ、日常生活の動きで体を鍛えられるように体質を改善し、そこで気になる部位を改めて鍛える、という考え方にシフトしましょう。
背中を鍛えるには、まず肩甲骨を柔軟に。そして上半身全体で。
背面で一番稼働する筋肉といえば、肩甲骨。肩の凝りを感じた時、肩をぐるぐる回すこともあるでしょうが、それよりも、腕を肩より上にあげることの方が効率的にほぐれてくれます。
うつ伏せになって背筋を鍛えようとエビ反りになるトレーニングもありますが、肘を肩の高さで90度曲げ手のひらを頭の高さで向かい合わせ、そのまま顔の前から耳の後ろの位置まで動かす。
これを繰り返すだけでも普段デスクワークなどで手をおろしっぱなしの人にとっては辛い動作です。
また、仕事中トイレに行った時、洗面台に背中を向けて手をつき、重心ををかけたり少しずつしゃがんで伸ばしたりします。家にいる時も上半身が少し斜め後ろに倒れる程度手を後ろに置き、背中を伸ばすことも有効です。
いずれもゆっくりとヨガのように行うと更に効果が増します。今まで背中を鍛えてこなかった人は、一日5分行うだけでも、一月後の体つきが違って見えますよ。