おはようございます。
7月に入りましたね。京都では6月30日に、今年前半の穢れを祓う、「夏越祓」(なごしのはらえ)という行事があります。神社に掲げられた大きな茅の輪(ちのわ)をくぐってから、前半のお礼と後半も健やかに過ごせますようにとお参りをします。茅の輪は、市内の多くの神社に掲げられるんですよ。
お参りを済ませたら、「水無月」を食べます。ういろうに小豆を散らした三角形の和菓子。その昔、貴族たちが氷室に保存しておいた氷を夏に食べていたのを庶民が真似たことからこの三角形になったのだとか。小豆にも厄払いの意味があるのだそうです。この2つを済ませないと、どうも縁起が悪い気がしてならないので、取材の合間にダッシュで済ませました。
さて、前置きが長くなりました。今回は、のどかな大原から一転、京都きってのビジネス街・四条烏丸エリアの1軒です。
みなさんは、いつもどんな朝ごはんを食べていますか?
わたしは甘いものをチョコっとつまむのが日課です。脳科学者の茂木健一郎さんも「朝はチョコレート」とおっしゃっていますので、意外とそんな人も多いのでは?
そんな甘いもの派にオススメなのが、「松之助」京都本店のビスケット。その日の朝に焼き上げたビスケット2つとコーヒーのセットです(680円)。
こちらは、アメリカ・ニューイングランド地方の伝統菓子を学び、ディプロマの資格をもつ料理研究家・平野顕子さんのお店。本場仕込みのレシピで焼き上げられたビスケットはさっくさく。とにかく、さっくさくなのです。
スコーンを置いているお店はよく見かけますが、ビスケットはなかなか貴重。生地をまとめて焼き上げるスコーンとは違って、生地をたたんで焼き上げるビスケットには層ができます。この層と層の間に空気が入ることで、サックサクの食感と食べやすさが生まれます。
「松之助」のビスケットは、そのままでも十分おいしいので、一つはそのまま、一つはメイプルシロップをかけていただきました。
層と層のあいだに染み込んだメイプルシロップが最高。2つは多いかなと最初は思ったのですが、軽いのでペロリでした。
コーヒーはあっさりとしたアメリカン。量が少し多めなのもうれしいですね。
店内はこんな感じです。
もちろん、テイクアウトもできますので、少し早く出勤して会社で、というのもありですね。
場所は、市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩3分。高倉通を少し南へ入ったところにあります。周囲にはホテルも多く、また京都駅からも地下鉄を使えば10分かかりませんので、京都観光のスタート地点にもおすすすめの1軒です。
松之助 京都本店
京都市中京区高倉御池下ル亀甲屋町605
075-253-1058
8:00~18:00(L.O. 17:30)モーニングは8:00〜10:00
火曜休
http://www.matsunosukepie.com