陶芸の展示を見ています。
もう終了している展示もあるのですが、せっかくなので感想をアップしたいと思います。
まずは、泉屋博古館分館で開催された特別展「伊万里 染付けの美」展です。
伊万里焼は、キレイすぎて芸術品と思えなかったのですが、
実際にも、古伊万里や九谷、鍋島などは、ずっと評価が低かったのだそうです。
今では絵付けの技術に芸術性を見いだされています。
伊万里は18C末〜19C半の江戸時代のハレを思わせる器でした。
個人的には、季節のお野菜や草花などを描いた自然調和的な絵柄が気に入りました。
「染付草花文大皿」や「染付疏菜擒虫文輪花大皿」です。
それから、「染付東海道五十三次丸文大皿」などThe NIPPON的な
和の趣を絵にしたものも面白かったです。
陶芸には装飾は必要ないと思っていたので、
伊万里の良さが分かるかなと心配だったのですが、
デザインの平面構成の美意識と似ていると思いました。
まん丸のお皿に、いかにバランス良く、
観る者の興味を引かせるかというところに観点があって、
デザインの領域だなと感じました。
そうなるとやっぱり芸術とは言い難いなぁと思いますが、
中には芸術に極めて近いデザインも存在するので、そのようなものが逸品となるのでしょう。
そして、陶芸品は使ってなんぼのものですから、
この大皿に、いかに料理を盛りつけるか、これまた料理人の腕の見せどころ。
“総本家 小鯛雀鮨 鮨萬” さんが盛りつけた料理の写真が飾ってありました。
あっぱれでした!
日本の、調和させるスキルと、一つにまとめあげるスキルは、
素晴らしいなぁと感心しきりでした。
ヨガを極めた感性と同じです。
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