今日のカフェボンボンは、絵本『かないくん』。
詩人の谷川俊太郎が物語を、漫画家の松本大洋が絵を描いた作品。初版完売の話題作。「死」をテーマにした絵本です。
『かないくん』
作:谷川俊太郎/絵:松本大洋
出版社:東京糸井重里事務所
発売前に松本大洋のイラストポスターを書店で見て、とても心魅かれていた本。
かないくんて誰だろう。この遠い目をした赤いマフラーの男の子? 口をきっと結んで何を見つめているのだろう。
「しぬって、ただここに いなくなるだけのこと?」この言葉がずっと頭から離れない。大切なひとが死んだとき、もう二度と会えない、声が聞けないと思った。でも、心の中や夢では会えると今は知っている。
物語のなかで「おじいちゃん」が言う。死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない。この本が教えてくれるのは、死はいつも身近にあるということ。死について問いかけ続けることなのかもしれない。
鉛筆とアクリル絵具で描かれた絵。ページの余白も美しい。
よい週末を!
Love, まっこリ〜ナ