年末が近づくと「今年ってどんな一年だったかな?」と、ふと立ち止まりたくなる瞬間がありますよね。
ゆっくり振り返る時間を持つことで、気持ちが整い、来年のスタートがぐっと軽くなるもの。
今回は、忙しい方でも無理なく取り組める「1年の振り返りのコツ」をご紹介します。
ほんの少しの時間でも自分と向き合うことで、新しい一年に向けたヒントがきっと見つかりますよ。
「事実で振り返る」が大事!5分の整理で未来につなげる

美習慣コーチ®の長谷川千尋さんによると、振り返りは「感情」ではなく「事実」から始めると、気負わず取り組めるそうです。
まずはノートに線を引き、【始めた】【続けた】【やめた】をそれぞれ2つずつ書き出すだけ。
「やめた」は失敗ではなく“卒業”という考え方が、前向きな視点をくれるのが印象的です。
続いて、なぜできたのか・できなかったのかという理由を書き出すことで、自分の“成功パターン”が見えてきます。
例えば「白湯が続いたのは、夜のうちにカップを置いたから」など、再現できる条件や環境が明確に。
最後に、来年へ引き継ぐ習慣を【Keep/Start/Stop】で整理。
「コーヒーを淹れたら白湯を飲む」などの小さな仕組みづくりは、習慣化を助けてくれるポイントになります。
短い時間でも、事実に基づく振り返りならモヤモヤせず取り組めるのが魅力。未来は今日の5分から変わり始める――そんな言葉が胸に残る振り返り術です。
(参考:5分でできる今年の振り返り。来年につながる「1%アップ習慣」)
できたことから見つめ直す!手帳で見返す前向き振り返り

『時間の超基本』監修のタイムコーディネーター・吉武麻子さんがすすめるのは、手帳を使った「できたこと」中心の振り返り。
まずは1月から手帳をめくり、「こんなことあったな」「あの悩みが解決したな」と、頑張った自分に目を向けるところから始めます。
日々こなしてきた小さな行動も、振り返ると立派な成果。
「毎日会社に行けた」「やろうとしただけでもすごい」など、自分を認める視点が大切だと吉武さんは語ります。
そのうえで、来年に向けた改善点を前向きに考えていくのがポイント。
「もっと余裕を持って予定を組む」「早めに取り掛かる」など、落ち込むのではなく“よりよくするためのアイデア出し”として捉えれば、気持ちも軽やかになります。
最後は、新しい習慣や予定を入れるための“手放し”を検討。
「好きに集中するために、減らす・やめることを選ぶ」という考え方は、スケジュールにも気持ちにも余白をつくってくれます。
手帳を1冊めくるだけでできる、優しく前向きな振り返り方法です。
(参考:手帳で1年を振り返ろう!より良い新年を迎えるための3ステップ)
年末の心を整える。手放す&感謝で締めくくる3つの視点
手帳と暮らしのライター・おおやまはじめさんが紹介するのは、年末の静かな時間にぴったりの「心の大掃除」になる振り返り。

【1】今年のトピックス
良かったことを中心に、印象に残っている出来事を2〜3個書き出すだけでもOK。
ネガティブに目が向きがちだからこそ、頑張った自分を労わる気持ちで“明るい記憶”に注目します。
【2】手放したいこと
悪習慣や心の癖、人間関係など、今年のうちに手放したいものを整理。
「よりよい暮らしのために手放す」という視点が、無理なく前へ進むための鍵になります。
【3】感謝したいこと
朝が来ること、ごはんを食べられること、人と挨拶を交わせること…。
小さな「ありがとう」を書き出すと、自然と心が温まり、穏やかに一年を締めくくることができます。
生活の流れが少し変わる年末だからこそ、自分の気持ちに寄り添う振り返りが心のリセットにつながる——そんな優しい提案です。
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3つの振り返り方法をご紹介しました。どれも短い時間で取り組めて、気持ちを整えるのにぴったり。
無理なく続けられる方法を選びながら、気持ちよく新しい一年を迎える準備をしてみてくださいね。

