現在発売中の「考える人」について書いてみてよ、と知人に言われ、
また難しい話になるからいやだなと思ったのですが結局書きます。
現在発売中の「考える人」は “数学は美しいか” というテーマです。
数学者のエキセントリックな趣味に圧倒されつつ、
ヨーガの科学と比較しながら読ませていただきました。
最先端の数学者たちがどのように宇宙を、人間を、科学しているのか、
とても興味深かったです。
ヨーガは何千年も前から、
極めて微細な感覚で人間が捉えてきた科学ですから、
現代科学でまだ立証が追いついていない部分がたくさんあります。
ですが、世界に誇れる日本人数学者、岡潔氏がとてもチャーミングだったことや、
数学者はチームワークで研究を進めるのが一般的ということや、
人工知能の開発では知能を内部世界と外部世界という2つでしか
捉えられていないところなどが、新しい発見でした。
一つ残念だったのは、数学者の中でも特異な存在として
インド人ラマヌジャンをほんの少し取り上げているのですが、
彼の短命さに対する見解が意外とお粗末だったことです。
インド人は信仰心の深い国民ですので、
今後のインド発展を見ていく上で見落としてはならないポイントになると思います。
これまでの資本主義国が発展してきたケースとは一線を引いた
独自の発展を遂げるというのが私の見方。
それはスピリチュアリティを保ちながらの経済発展という、
先進国としての理想を実現する可能性を秘めていると思います。
消費主義を突っ走っている、欧米やナイズされた日本の企業陣が
理解するには時間が必要かもしれませんが期待しています!
以上。