おはようございます。ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
この連載は、『朝のスキマ時間に学ぶ♪家計管理・お金の基本』というテーマでお届けします。
お金に振り回されない!今日から始める「マネーリテラシー」入門5選
今回のテーマは「マネーリテラシー」。
物価の上昇、教育費や老後資金の準備、親の介護など、お金に関する不安や悩みは尽きません。そんな時代だからこそ、自分でお金を管理・判断し、上手に付き合っていく力がますます求められています。
マネーリテラシーとは、お金に関する知識だけでなく、状況に応じて正しく判断し、行動に移す力のこと。
日々の収支管理から保険の見直し、将来を見据えた資産形成まで、生活に欠かせない基礎力ともいえるでしょう。
今回は、そんなマネーリテラシーの中でも、すぐに実践できる5つのポイントをご紹介します。どれも難しいことではなく、日々のちょっとした意識と行動で変えられる内容です。
できることから始めて、これからのお金との付き合い方を見直してみませんか?
1. 収入と支出のバランスを知る
まず大切なのは、毎月の収入と支出を把握し、無駄な出費を減らすことが大切です。
キャッシュレス化が進み、支出が見えにくくなっています。家計簿アプリやメモを活用して、自分がどれだけ使っているか「見える化」してみましょう。
2. 貯蓄の習慣をつける
「余ったら貯めよう」ではなかなか貯まりません。
おすすめは「先取り貯蓄」――収入が入ったらまず一定額を貯蓄に回す方法です。給与の一部を自動で貯蓄に回す仕組みをつくるのがおすすめです。
目安は手取りの10%です。
3. 投資の基本を学ぶ
物価が上昇し続けている今、銀行預金だけではお金の価値が目減りしてしまいます。
株式や投資信託などの資産運用を、リスクを理解したうえで少額から始めてみましょう。
ネット証券では100円から投資信託を積み立てることも可能です。
4. 保険を見直す
4. 保険を見直す
保険は一度入るとそのままになりがちですが、ライフステージによって必要な保障は変わります。
過剰な特約を外すなどの見直しは、保険料の節約にもつながります。定期的に内容を確認し、今の自分に合った保障に整えましょう。
5. 老後資金の準備に目を向ける
まずは公的年金でいくらもらえるかを確認しましょう。
年金だけで生活できる人は少数派。月々の不足額を計算し、「老後にいくら必要か」を見える化することで備えやすくなります。
iDeCoやNISAなどの制度を使って、自分で資産形成をする意識を持ちましょう。
いかがでしたか?
マネーリテラシーは、特別な知識がなくても、日々のちょっとした意識と工夫で高めることができます。今回ご紹介した5つのポイントも、どれもすぐに取り入れやすい内容です。できることから始めて、将来への安心感につなげていきましょう。
次回は、マネーリテラシー向上のために知っておきたい後半の5つのポイントをご紹介します。
より安心してお金と向き合うためのヒントを、引き続きお届けしていきますので、どうぞお楽しみに。