朝読書におすすめの本をご紹介する『まっこリ~ナのCafe BonBon』。小説やエッセイ、暮らしや料理の本など心に効く本をセレクトしています。
今日の「まっこリ~ナのカフェボンボン」の本棚は、『天狗の台所』。
天狗の兄弟の二人暮らしを描いたコミックの第5巻です。日々の生活を大切に生きる人たちの物語です。全巻を通して美味しい食べ物もたくさん登場します。第1巻目からぜひどうぞ。
『天狗の台所(5)』
著者:田中相
出版社:講談社
ニューヨーク育ちのオンが、日本在住の兄と暮らし始めて1年が経とうとしています。14歳の1年間を人目につかず生きよという天狗のしきたりに従って、オンは日本にやってきたのでした。料理好きの兄、飯綱基(いづなもとい)のもとで、彼は日々の暮らしを大事に生きることを身体と心で感じ取っています。自分で料理するのも楽しそう! 兄との暮らしを満喫しながら、隠遁生活の意味、そして今後のことを考え続けています。
1年という限定された期間だからこそ、時が過ぎ季節がめぐることにより敏感になっていく。兄弟ともに五感が研ぎ澄まされているのを感じます。ここに残ってもニューヨークに帰ってもいい。オン自身が決めていい。そんなふうに言う兄に「…兄ちゃんは? 兄ちゃんはオレにどうしてほしい?」と聞くオンくん。ふたりどちらの気持ちも痛いほど伝わってきます。
5巻目ではふたりを見守る犬のむぎが子犬だった頃、遠い昔の出来事も描かれています。オンくんにそっくりな若者に出会えます。
天狗の台所の「朝時間」は、オンくんの誕生日。お昼に大好物のベーコンブルーベリーパンケーキをリクエストするオンくんです。
ラブ&ピースな一日を。
Love, まっこリ〜ナ
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