おはようございます! 手帳と暮らしのライター・おおやまはじめです。
この連載では朝の手帳タイムを通して、心を照らすヒントをお届けいたします。
今回は「朝『見るだけ』の手帳術」をご紹介します。
朝の手帳タイムといっても、「手帳を書く暇なんてない」と思われるかもしれません。
確かに余裕がないと、手帳に触れる時間も惜しいのが現実です。実際に私も、会社員やパート勤めの頃は慌ただしく支度をして、家を飛び出る毎日でした。
しかし、「書く」だけが手帳の使い方ではありません。「見るだけ」でも、朝の手帳タイムはとれるのです。
ポイントは「夜の仕込み」
方法はいたって簡単です。翌朝手帳で確認したいことを、前日の夜に書いて仕込んでおくのです。
確認するだけなら、スマホに入力しておけば事足りるのでは?と疑問に思うかもしれません。
ですが学生時代、テスト前の夜に暗記したいことを繰り返し書いた覚えはないでしょうか。夜に書く行為には、きちんとメリットがあるのです。
夜に書くメリットとは?
睡眠中は、脳が日中記憶したことを整理し、定着させる働きがあります。
- レム睡眠…記憶と学習を司る偏桃体や海馬の活動が、情報を整理・記憶する
- ノンレム睡眠…深い睡眠はいやな記憶を消し、浅い睡眠は記憶を固定化する
さらに、フリック入力より細かく指を動かす手書きのほうが脳が活性化し、記憶に残ります。
翌日に向けて意識づけするためには、自分の手で書くことがより有効なのです。
翌朝の自分を助けてくれるリスト
例えばこんなことを夜に書いておくと、翌朝の自分を助けてくれます。
- 仕事、家事、外出先の用事の段取り
- お弁当のメニューや作る手順
- 持ち物リスト
- その日のコンディションに合わせた自分へのメッセージ
朝はいつも目覚めが良いとは限りません。そんな日でも頭を働かせず必要なことを確認できるので、効率アップにつながります。
手帳に直接書く以外にも、ふせんに書いておくのも手です。いずれも、朝ひと目で見返せるようにしておくのが重要です。
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まとめ
今回は「朝『見るだけ』の手帳術」をご紹介しました。
朝に手帳をじっくり書くのは難しくても、見るだけなら1分もあればできるはずです。
疲れた日や帰りが遅かった日は無理をせず、必要な時だけで構いません。ささやかなことでも書き残した夜は、必ず翌朝の自分を助けてくれることでしょう。
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