おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。
マナーや心の在り方を知って好印象な自分になる!すぐに実践できるコラムを、毎週火曜日にお届けしています。
今週のテーマ:グラスは合わせるのが正解?「乾杯のマナー」
楽しい食事のスタートに欠かせない「乾杯!」の場面。
今回は、シーンによって変わる乾杯の仕方やマナーについて、一緒に確認しましょう♪
グラスは合わせてもよいの?
グラスには、合わせてよいものと合わせないほうがよいものがあります。
【合わせてよいグラス】
- ビールジョッキなど、丈夫に作られているグラス
中世のドイツでは、勢いよく乾杯をすることで、お互いのビールがジョッキに入り、それを飲むことで「毒を入れていません」ということを証明していたそうです。
また、古代ギリシャでは、お酒には悪魔が宿り、そのまま飲んでしまうと悪魔に憑りつかれると信じられており、大きな音を立てることで、悪魔を追い払う、と信じられていたそう。
- しっかりした作りの酒器
丈夫に作られてある日本酒や焼酎の酒器の場合は、中身がこぼれないよう、軽く合わせましょう。
【合わせないほうがよいグラス】
- ワイングラスなど、薄く繊細に作られているグラス
特に、フォーマルな場所では、ワイングラスやフルートグラスは合わせないように気をつけましょう。
これは、高価で繊細なグラスが欠けたり割れたりすることを防ぐためです。目の高さまで持ち上げ、乾杯をする相手の目を見て、「乾杯!」と笑顔で言えば大丈夫です。
ただし、その場の雰囲気によっては、グラスを合わせた方が良い場合もありますよね。その際は軽く合わせてOK。ワイングラスなら、膨らんでいる部分を合わせると安心です。
献杯の場合は?
葬儀や法要のあとのお食事の際、献杯が行われることがあります。献杯は、故人に敬意を表す意味があります。
「献杯」の前に料理や飲み物に手をつけないように気を付けましょう。
1. 位牌や遺骨のある方を向く
2. 献杯の発声のあとに、杯やグラスを少し持ち上げる
※杯やグラスは合わせない
※唱和を行う場合は静かに。黙とう、または合掌の場合もあり
3. 飲み物に口をつける
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乾杯のしかたは、グラスの種類やシーン、また、文化によっても異なります。
基本のマナーはしっかりおさえて、その場に合わせて柔軟に対応できる心の余裕を持ちたいですね!
ワイングラスの正しい扱い方
それでは、また次回!Have a ごきげん day!
☆このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!