おはようございます。フードスタイリストの河合真由子です。
京都で楽しむ朝ごはん。今回は、京都の庶民の味ともいうべきパンに出会える、地元に根付いたパン屋さん「まるき製パン所」をご紹介します。
早起きには嬉しい、朝6時30分開店のパン屋さん
10年前と比較しても、京都にはたくさんの朝ごはんを楽しめるお店が増えました。
ただ、ホテル朝食でないかぎり、どんなに早くても7時30分〜8時開店というお店がほとんどです。
その時間まで待てない、朝起きてすぐなにか食べたいときにうれしいのが、今日ご紹介する「まるき製パン所」です。
こちらは、朝6時30分に開店する、昔ながらの地元に根づいたパン屋さん。朝、開店とともに、まずは順に列に並び、店先で注文をします。
こちらはコッペパンをベースに、中の具材を選んで注文し、その場で作られたコッペパンサンドを引き取るスタイルのパン屋さん。
常連さんが多いのか、皆さん、ささっと注文してパンが出来上がるのを待ち、それを片手に各々去っていきます。
平日、朝一番の時間でも、多少の列はありますが、オーダーも早ければ出来上がりも手際よくでてくるので、時間がない朝でもささっと立ち寄ってテイクアウトすることができます。
地元の暮らしに根づいた「まるき製パン所」
まるき製パン所の特徴はその豊富なメニューにもあります。
オムレツやコロッケなどの揚げ物が挟まれた塩味系のパンだけでなく、あんこやジャム、クリームなどが挟まれた甘い系のパンもたくさんありました。なので、初めて訪れると何を頼んだらいいのか本当に迷います。
散々迷った挙げ句この日私が頼んだのは、オーソドックスなウィンナードッグ、250円。
パンに、キャベツとウインナーが挟まったオーソドックスなもの。サイズ感は、少食な女性ならこれ1つでお腹満足するサイズです。
男の人は1つでは物足りないようで、2つ購入している方がほとんどでした。
お味は、昔懐かしいコッペパンに挟まれたキャベツとウィンナーが、ほどよく染みていておいしい。
揚げ物系のパンにはキャベツが挟んであるのですが、揚げ物系のパンがよく出るのでしょうか?店先には、キャベツをカットする機械がおいてあり、大量のキャベツをせっせとカットしていました。
京都といえば、実はパンなのです。
この連載で「は京都といえば…」というお話をよくしますが、京都といえば、意外かもしれませんが、実はパンというほどパン食文化が強い地域です。
京都には、進々堂、SIZUYAといった有名所のパンのチェーン店があります。わたしも小さい頃に祖母の家でよく食べました。
子供の頃から母親がよく、「明日のパン」というのですが、これは、どうやら関西地方独特の言い回しのようです。
スーパーにいくと、明日のパン買わなきゃとか、明日のパンがなくなった等、必ず家にパンがあるかどうかを気にするのですが、それほどパン食文化が浸透していることなのだと思います。
そんなわけで、今どきの新しいおしゃれなパン屋さんもいいですが、昔ながらの気取らず、気軽に立ち寄れる街のパン屋さんも京都の人の朝の風景を垣間見ることができて、おすすめです。
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いかがでしたか?
京都の朝は、パンから始まるといっても過言ではないほどパン食文化が根付いている京都。
そんななかでも昔ながらのコッペパンに定番の具を挟んだ素朴なコッペパンサンドは、懐かしくてほっとするお味。
早朝から、地元の人で賑わうお店に足を運べば、京都の人の日々の生活を垣間見ることができるとおもいます。
お店情報
まるき製パン所
住所:京都市下京区松原通堀川西入ル北門前町740
TEL:075-821-9683
営業時間:[火~土]6:30~20:00 [日・祝]6:30~14:00
定休日: 月曜日
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フードスタイリスト 河合 真由子
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