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 冬は気温が低くなるだけでなく、湿度も下がり乾燥しやすい季節です。乾燥すると喉がイガイガしたり、肌はカサカサしてかゆみを感じやすくなることもあります。こうした状態は眠りの妨げになるだけでなく、睡眠中に風邪などの体調不良の原因になることも・・・!冬でも快適な寝室づくりをマスターして、肌の美しさと快眠をゲットしましょう!

 

冬の最適快眠室温は18~23℃、湿度は50~60%


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寒いと眠りにくくなることがありますが、これは体の末端の血管が収縮し、深部の熱をうまく放熱できなくなるために起こります。それを防ぐためには、手足を冷やさないように心がける(夜間、フローリングを歩く時などは裸足ではなくスリッパをはく、など)だけでなく、

①適度な運動をする。
②ゆっくりお風呂に入って全身を温める(肌を乾燥させないためにはゴシゴシ洗わないこと。入浴後は気化熱で肌から水分が奪われやすいので、お風呂から上がったらすぐに肌とボディのお手入れを!化粧水などは重ね塗りしてたっぷり保湿しましょう。また、冷えを防ぐためには体が冷えないうちに着替えを)。
③温かい食事を摂る。
④マッサージをして血行をよくする。

 

といったことを実行してみるのが効果的です。これらはすべて美容にも良いことですし、女性に大敵な冷えを防ぐのにもよいので、ぜひ実行してみて下さい。

冬の最適快眠室温は18~23℃なので、室温を上げるためには暖房器具が必要になります。しかし、エアコンなどを使い過ぎると、湿度が下がって部屋が乾燥しやすくなることがあります。乾燥した状態では、肌の乾燥やかゆみ、静電気などが起こり、眠りの妨げになることがありますし、喉をいためて風邪の原因になることも。

 

8つの工夫で快適に湿度をアップ!


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程よい温度と湿度を保って、快眠しやすい部屋を作るためには、次でご紹介するようなことに気をつけてみて下さい。

ちなみに朝起きると喉が痛いことがよくあるという人は、睡眠中に口呼吸をしている可能性があります。

鼻から息を吸うと鼻で細菌などがキャッチされ、冷たい空気も鼻腔で温められて肺へと運ばれますが、口呼吸では喉の粘膜に細菌が付着して増殖しやすく、冷たい空気がそのまま肺へ流れるため、肺にも負担となります。睡眠中は意識がないので、口呼吸から鼻呼吸にするのはなかなか難しいものですが、心当たりのある人は、普段から鼻呼吸をするように意識してみましょう。

 

1.温湿度計を置いてチェックする
最近のエアコンは温度を設定できますが、部屋の状態を正しく知るには温湿度計を枕もとに用意しておくとGOOD。それをチェックしながら部屋の温度や湿度を管理しましょう。

 

2.エアコンはタイマーを使用する
エアコンを使い過ぎると乾燥が進むので乾燥しにくい暖房器具に替えたり、就寝後はタイマーを使用してエアコンを止めるなどの工夫を。

 

3.ベッドは窓から離す
冷気は窓から入ってくることが多いため、窓際にあると寒さを感じやすく、必要以上にエアコンを使い過ぎてしまったり、結露が起きてしまうことがあります。ベッドは窓から離し、窓には厚手のカーテンをして冷気の侵入を防ぎましょう。

 

4.電気毛布は電気アンカ寝る前にオフ
布団が冷たいと、布団に足を入れた途端ヒヤッとして、目が覚めてしまうことがあります。電気毛布や電気アンカはそんな不快感を防ぐのに効果的ですが、一晩中使い続けるのは、乾燥を進める原因になったり、体温調節機能を低下させる原因に。それらを使用する場合は布団に入る前にスイッチを入れて布団を暖めておき、布団に入ったらスイッチを切るようにしましょう。布団乾燥機も同様の方法で使えますし、自然に温度が下がる湯たんぽを使うのもよいでしょう(火傷や水漏れに注意)。中には簡易カイロを使っている人もいるかもしれませんが、簡易カイロの場合、5~6時間熱が持続し、自然に温度が低下しますが、体に直接張って使用したりすると、低温火傷の原因になることがあるので注意して!

 

5.洗濯物を部屋に干す
湿度の高い季節はNGですが、冬は洗濯物を部屋に干すと湿度アップに効果的です。洗濯物がない日は、お風呂で使用したタオル類を干しておくとよいでしょう。

 

6.観葉植物を置く
観葉植物も湿度を上げるのに効果があります。窓際に置けば空気の浄化だけでなく、冷気の侵入を防ぐことも期待できます。また、寝室以外の場所にも観葉植物を置いたり、コップに入れた水を置いておくなどするのもよいでしょう。

 

7.加湿器を利用する
湿度対策のために力を発揮するのが加湿器。部屋の湿度が50%未満になるという場合は、使用してみるとよいでしょう。最近では肌の潤いを整えてくれるようなタイプやリラックスが期待できるアロマの香りが楽しめるものなどもあるので、お好みで。ただ、24時間使用するのは結露やカビなどの原因になることもあるので、湿度計を見ながら使いましょう。口呼吸になりやすい人は睡眠中だけ使用するようにしたり、就寝の数時間前から就寝後2~3時間の使用にするなどの工夫を。(タイマーがついていないタイプは、簡易タイマーを使うと便利)

 

8.お風呂の湿気を利用する
お風呂のお湯は捨てず、ドアを開けておきましょう。湯気が部屋へ移動し、湿度アップが期待できます。

 

 

上記のことを心掛けるだけで、ぐっと心地よい睡眠を得られることができます。乾燥が気になるこれからの季節、ぜひお試しになってみてください。

 

この記事を書いた人
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ぐっすり睡眠&スッキリお目覚めのツボ[連載終了・全70回]

睡眠改善インストラクターによる快眠&めざめのヒント[連載終了・全70回]
Written by

睡眠改善シニアインストラクター 竹内由美

日本睡眠改善協議会認定・睡眠改善シニアインストラクター。日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー。
米国Mary Baldwin College心理学科卒業。フリーの編集ライターとして美容や健康などに関する記事に携わり、その経験から睡眠やメンタルヘルスの重要性に気付き、上記の資格を取得。忙しい現代人にこそ良質な睡眠が大切だと、雑誌や講演活動などを通して睡眠について伝えている。
著書には「眠りダイエット」(文芸社)がある。

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