そろそろやってくる梅雨。ジメジメと湿度が高くなって、寝苦しさを感じやすくなる季節です。ぐっすり気持ちよく眠るためには、今のうちから梅雨対策をしっかりして、快適な寝室を作りましょう!
寝具のメンテナンス+換気を
私たち人の体温(体の中心の体温)は、日中は高く、睡眠中は低くなるというリズムがあり、夜になると中心の熱を全身に発散して冷まし、眠りやすい状態にします。赤ちゃんが眠たくなると手足が温かくなりますが、大人も同じように熱を発散しているのです。
ただしこの時に寝室の温度や湿度が高いと熱がうまく発散されず、寝苦しくなることがあります。梅雨は夏ほど気温は高くないものの、湿度が高いために同じような状態になることが。
快適に眠るためには、梅雨から夏の間は、室温26度前後、湿度50~60%を保つように工夫しましょう。同じ温度でも湿度が低くなると快適度が増すので、梅雨の時期は通気を心がけ、エアコンの除湿モードなどを利用して湿気を下げましょう。洗濯物やぬれたものは寝室に持ち込まない。観葉植物は多く置かないといったことの他、寝具についても次のようなことに気をつけましょう!
<快眠のための寝具作りのポイント>
1,布団をまめに干す
晴れた日の午前中にまめにほしましょう。午後は湿気が高くなるので、早い時間に取り込むこと。
雨が続く場合は、布団乾燥機などを利用して乾燥させてみてください。
2,布団は床に直に敷かない
湿気は下にたまるので布団を床に直に敷くと、寝苦しくなることがあります。そのまま布団を敷きっぱなしにしていると、カビなどの原因にもなるので、ベッドまたはスノコなどを利用して、床から高い位置にして眠りましょう。湿気もほこりも床から30cmまでにたまりやすいといわれているので、30cmは床から高くするのが理想的。ただしベッドを利用していても、ベッドの下が引き出しなどになっている場合は熱や湿気がたまることがあるので要注意!夏の間だけ引き出しを取り除くか、時々開けて熱や湿気を軽減する工夫を。
3,マットレスは時々、表裏を逆にして使う
湿気がたまらないようにマットレスや敷き布団は、表裏や上下を時々入れ換えて使いましょう。
ダニ・カビにもご用心!
湿気は寝苦しくなるだけでなく、ダニ(ダニは湿気の他、フケ、ホコリが好き)やカビの原因にもなるので、寝室や寝具は常に乾燥・清潔を心がけましょう。
とくに、布団の上半分(頭からウエスト部分まで)は、汗やフケなどで汚れやすく、ダニが発生しやすいので要注意!次のようなお手入れをして梅雨を快適にのりきりましょう。
<快適な寝室・寝具の作り方>
1,部屋だけでなく、布団にもまめに掃除機をかけましょう。
2,シーツをまめに取り換える。梅雨~夏の間は、熱気がこもりにくく放湿性の高い麻などがおすすめ。パジャマも速乾性、放湿性の高い素材のもので、半袖半ズボン(袖口が広いほうが通気がよくなる)に替えましょう。
3,枕の素材も熱がこもりにくいタイプ(一般的に羽毛や低反発は熱がこもりやすい)に替えましょう。枕の寿命は意外に短い(そば殻は約1年程度)ので、長く使っている人はこの時期に見直しを。
4,まめに入浴し、入浴後は体をよく拭き、乾いてからパジャマを着るようにしましょう。
5,衣換えした洋服は、一度洗濯してから着るようにしましょう。(ホコリ、ダニ、カビが付着している可能性があるため)
6,布団を夏用に換える際は、必ず干して掃除機をかけてから使いましょう。
7,エアコンのフィルターを洗いましょう。(ほこりやカビがたまっている可能性があります)
8,カーテンも洗いましょう。(意外に汚れがちなので、梅雨前に一度お手入れが必要です)
9,洗濯機もキレイにしておきましょう。(カビが発生していると、洗濯しても逆効果です)
ジメジメしがちなこの季節ですが、快適な睡眠のための寝具・寝室作りを心がけてみてください。
きっと、翌朝の目覚めも違うはずです!