はろうです。
今週の週末読む本は
映画にもなった
三島由紀夫の「春の雪」
新潮文庫 ￥６２９
映画は観てないのですが、
伯爵家の荘厳な桜や
麻布の綾倉家の
武家屋敷・・・
細かい背景の描写は
登場人物の心情をいっそう浮き上がらせ、
そして
一文一文の描写は丁寧で
ひたすら長い。
三島由紀夫のシャープな
外見とはほど遠く、
しつこく、ねっとりと
湿り気のある文章が連なり、
余計に
主人公のデリケートな心理や
とてつもなく
自分勝手で子どもなところ、
主人公と悲恋を遂げる幼なじみの
聡子の悲しさ、美しさを
際立たせているような気がします。
男性じゃなかったら・・・というか
いろんな意味で三島由紀夫
だからこその作品。
そして、なんだかんだいって
女性は強いんだなあ。
と、思わずにはいられない。
映画もこの心の中で描く描写が
どの様に形になっているのか
ぜひ、観てみたい。
何でも台湾から映像監督を呼び寄せ、
美しい映像に力を入れたのだそう。
週末は本とDVD、セットで
日本文学を楽しみたくなります。
ステキな週末をお過ごしください♪ see you!!
