大阪でエステサロン「private salon Laule’a」を経営する美容家の寒川あゆみです。
湿気が多い時期は、髪のうねりやくせが目立ったり、ふくらんだように広がったりしがち。すこしでも広がりをおさえようと「ストレートアイロン」を使ってスタイリングをする人も多いのではないでしょうか。
今回は、うねりやくせが出る原因をおさらいしながら、広がりを抑えるストレートヘアアイロンの当て方をご紹介します。
うねり・くせ・広がりの原因は?
髪の内部には繊維状のたんぱく質があり、その繊維同士が結合しています。
繊維状のたんぱく質は硬いものと柔らかいものがあり、均等にあれば直毛に、偏っているとうねりやくせが出やすい髪質となります。
また、髪の表面にはキューティクルがあり、湿度が高くなるとキューティクルが開きやすくなります。すると、髪の内部に水分が入り、ボタンを掛け違えたようにたんぱく質繊維が結合してしまうことで、うねりやくせが強く目立ってしまいまうのです。
うねりやくせを目立ちにくく、広がりにくい髪にするためには、以下のことが大切です。
- 髪を洗う前にブラッシングで解く
- 頭皮の皮脂づまり、髪の汚れを落とし、頭皮環境を整える
- 熱やカラーによるダメージを修復、保護する
- 髪を乾かしてから寝る
ストレートアイロンで整える前に、まずはこれらのヘアケアを試してみてください。
うねりやくせ、広がりをすっきりさせる「ストレートアイロンの当て方」
しっかりヘアケアをしても、湿気のせいでどうしても髪が広がってしまう…という時は、ストレートアイロンの出番!
アイロンを使えば、初心者さんでも簡単に、うねりや広がりを抑えることができますよ◎
と、その前に。皆さんはブラッシング後、そのまま適当に毛束を取り、ストレートアイロンを挟んでいませんか?
実は、これはNG!
頭は丸い形になっていて毛が重なりあっているため、適当に毛束を取って当てていると、均等に熱を当てられないんです。さらに内側や根もとのうねりやくせが伸びていないことも。
ストレートアイロンをうまく当てるためには、束の取り方に気をつけましょう。
1) まずは、作りたいヘアスタイルをイメージして、センターからななめ分けにします。
2) 次に、コームを使って、耳の上あたりで横に分けてトップの毛をヘアクリップでまとめます。毛が多く長い場合は3分割、髪が短く少ない場合は2〜3分割にしましょう。
3) 次に下側の毛を縦に分けます。毛が多く長い場合は3〜4分割、髪が短く少ない場合は2〜3分割にしましょう。
下部分の一番手前の毛束の毛先を持ち、少し浮かせ、根もとにヘアアイロンを挟み、毛先に向かってスライドさせます。
同じように横のブロックも当てます。
私は毛量が多いため、トップ・中間・下と横に3分割、縦に4分割に分けてブロッキングしています。
トップと表面の毛先を持ち、少し浮かせて、根もとから毛先に向かってスライドさせます。
する、と最後にはこの通り!下の写真で、広がりやうねりを抑えた、スッキリとした仕上がりになっているのが分かるでしょうか。
今回ご紹介したように、内側と中間、トップとブロックと分けて均等に熱を与えることで、うねりやくせをしっかり伸ばし、コンパクトなまとまりに。
湿気の多い日のうねりやくせ、広がりケアの参考にしてみてくださいね。
(ヘアアイロンはかなり高温になるので、やけどには十分気をつけて使ってください)
☆この連載は<木曜日>更新です。次回もどうぞお楽しみに!